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るろうに剣心 最終章 The Final @T・ジョイ PRINCE 品川

東京はまだまだ緊急事態宣言下ながら、今月から映画館が制限つきながら営業を再開し始めました。『閃光のハサウェイ』もようやく公開日が再決定したようで何より。でも私はそれに先立って映画館に行ってきました。

るろうに剣心 最終章 The Final

るろうに剣心 The Final

前作から七年経って、今さらもういいかな…と半分思っていたんですが先日の金曜ロードショーで一作目を見たら改めて面白かったので、最後まで見届けることにしたわけです。久しぶりに映画館にも行きたかったし。

本作は原作コミックでいうところの「人誅編」、緋村剣心の過去にまつわる因縁の話。私はかつてコミック全巻持っていたにも関わらず京都編まではだいたい憶えていたけど人誅編は回想パートくらいしか記憶になかったので(笑)改めて思い出しながら鑑賞しました。
今回の映画化は「The Final」と「The Beginning」の二部作ということで「人誅編」を前後編に分けて作るのかと思ったら、今回の「The Final」だけで人誅編を済ませてしまうんですね。なので回想パートは表面的になぞっただけな感じで少し浅い印象を受けましたが、そこは「The Beginning」でガッツリやるということか。その分ストーリーはサクサク進むし、雪代縁の手下たちはほぼ名前すら出てきません。このシリーズ、本命以外の悪役の扱いが軽いのがちょっともったいないんですよね…。

映画的には映像も脚本も激しめだった京都編と比較すると、本作は事件の発端になる序盤のアクション以外は全体的に抑えめ。おそらく剣心の苦悩にフォーカスする意図なのでしょう。派手さを抑えて落ち着いた映像の中にもトーンがあるな…と思っていたら、本作は全編にわたってツァイスのシネレンズで撮影されたらしいですね。

個人的には本シリーズの見所は殺陣にあると思っています。ワイヤーアクションも駆使したスピード感ある一対多の戦闘シーンは剣戟だけでなく当て身や蹴りも多用するため、時代劇の殺陣というよりは香港あたりのアクション映画を観ている感覚に近い。でもこの戦法が劇中の「飛天御剣流」の設定によく合っているし、とにかくキャラクターもカメラもグリングリン動き真割るのが楽しい。現代ならアニメでも 3DCG+モーションキャプチャベースで表現可能だとは思いますが、一昔前ならば実写でなければ難しい表現だったはずです。また漫画と違って剣心は剣を振る際に技名を叫びませんが、原作勢としては映像を見ながら「あ、今のは九頭龍閃」「おお、天翔龍閃出た!!」とか気づけると嬉しくなります(笑
逆に残念な点はボスキャラ以外の悪役が知性のない戦闘狂ばかりという扱いなのがもったいないのと、悪役キャラのデザインが実写ベースの世界観では浮いて見えることでしょうか。まあこれは原作の悪役キャラの多くがアメコミインスパイアであることに起因しているので、「実写だけど半分アニメ」のつもりで観るのが正解でしょう。

尺の都合でいろいろと端折りながらも基本的には原作に忠実に映像化したなあ…と思っていたら、クライマックスでまさかのサプライズゲスト登場に驚かされました。人気のあるキャラだし事務所繋がりで出したかったのはあるでしょうが、原作勢的にもこの二人の共闘は見てみたいと昔から思っていたので、これは嬉しかった。こういうのを「ムネアツ」と言います。
一方で、昨年大麻取締法違反で逮捕された伊勢谷友介が四乃森蒼紫役で登場しながらも途中で強制退場させられるようなシナリオに改変されていたのは「まあそうなるよね」という感じではありました。

面白かったです。明日から公開される「The Beginning」も観に行くつもり。

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