ソニー「α7 IV」、日本で12月17日に発売決定。33万円 – デジカメ Watch
ソニー“次世代基準”ミラーレス「α7 IV」。真のハイブリッドカメラ – AV Watch
10 月に海外発表されていた α7 IV がようやく国内でも発表されました。ここまで発表されないからには年を越すものとばかり思っていたら唐突でしたね。結果的に発売タイミングが海外と同じになりましたが、なぜ国内発表だけを引っ張っていたのか不明。昨今電機業界全体を覆っている半導体不足の影響で海外を優先していたけど調達状況が少し改善したから日本でも売ることにした、という感じなんでしょうか。
機種に関する所感は海外発表時にも書きましたが、改めてスペックを比較してみました。私が今使っている α7 III と、先行して第四世代が発売済みの α7 IV(7RM4A)を比較対象に、主に静止画関連のスペックについて。動画関連のスペックも上がっていますが個人的には α7 III でもオーバースペック気味なので…。
モデル | α7 III | α7 IV | α7R IV |
---|---|---|---|
センサー有効画素数 | 2,420 万 | 3,300 万 | 6,100 万 |
AF 測距点数 | 位相差 693 点/ コントラスト 425 点 | 位相差 759 点/ コントラスト 425 点 | 位相差 567 点/ コントラスト 425 点 |
瞳 AF | 人物/動物 | 人物/動物/鳥 | 人物/動物 |
リアルタイムトラッキング | N/A | 搭載 | 搭載 |
ISO 感度 | ISO100-51200 拡張 ISO50-204800 | ISO100-51200 拡張 ISO50-204800 | ISO100-32000 拡張 ISO50-102400 |
EVF 画素数 | 235 万 | 368 万 | 576 万 |
背面モニター | 92 万ドット/ チルト | 103 万ドット/ バリアングル | 235 万ドット/ チルト |
ボディ内手ブレ補正 | 5.0 段 | 5.5 段 | 5.5 段 |
最高連写速度 | 10 コマ/秒 | 10 コマ/秒 | 10 コマ/秒 |
連続撮影可能枚数 (RAW+JPEG) | 79 | 1000+ | 68 |
質量(本体のみ) | 565g | 573 g | 580g |
価格(ボディのみ) | ¥252,868 | ¥330,000 | ¥438,900 |
α7 III 比で画素数、AF 性能、EVF、連続撮影枚数が大幅にアップしています。画素数と EVF は α7 III で少し物足りないと感じていた部分だし、AF 性能と連続撮影枚数はスポーツ/野鳥撮影の歩留まり向上に間違いなく寄与するので、今の私の α7 III の使い方からすると買い換えによる満足感は確実にありそう。α7R IV との比較でいうと画素数と表示品位(EVF・背面モニター)は α7R IV のほうが上だけど AF 周りは α7 IV が完全に上回っていますね。まさにベーシックモデルの枠組みを超えた、欠点らしい欠点のないオールラウンダーに仕上がっています。
唯一気になるのは、以前も書いた通り背面ディスプレイが横開きバリアングルなことくらいでしょうか。従来の縦方向チルトに比べると液晶を動かす手順が 1 ステップ増えてしまったことと、チルトしたいだけのときにレンズと光軸がずれてしまうのが不満なんですよね。ここは α77 の三軸チルトを復活させてほしかった。
α7 III から買い換えるメリットは十分にあるけど、α7 III 自体にそれほど不満があるわけでもないし、何より価格がガッツリ上がっていて気軽に買い換えられません。8 万円も上がったらもう後継機種というよりは上位グレードのカメラですからね…。
欲しいは欲しいけど当初は供給も限られて入手困難だろうし、夏に買った α7C もあるし、少し落ち着くまで様子を見ようと思っています。
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