「埼玉県南フランスの奇跡。今生きていて、ここにいられることに感謝だ」
ドラマ『孤独のグルメ Season10』、第 3 話までは放送前に聖地巡礼していましたが第 4 話のお店には都合がつかなかったので今季初めて放送後に行ってきました。放送前の方が混んでなくて良いのですが、本当は放送後の方が劇中の様子を思い浮かべながら食べられて楽しいんですよね。
サブタイトルこそ「練馬区大泉学園」となっているけど今回のお店の実際の住所は埼玉県新座市。西武鉄道大泉学園駅からバスで「天沼マーケット前」停留所まで行き、さらに住宅街という名のハングリーロードを十分あまり歩いて行った先で発見しました。
ゴローはテーブル席だったけど一人客は基本的にカウンター席に通されるようで、事前予約しておいた私は劇中の「予約した坂口さん」の席でした。
周りはちょっと年齢層高めでドラマとは関係なく地元のお客さんがあらかじめ予約して食べに行く店、という雰囲気。俺みたいな流れ者は、レアキャラなんだろうな。
ちなみに『孤独のグルメ』もドラマとしてもう百以上のお店を訪れていますが、洋食レストランではなくフレンチビストロは十年の歴史上初めて。でも落ち着ける雰囲気で、良さそうな予感。
ランチタイムの基本メニューはこちら。
オードブルにメイン、スープにデザートまでつけても 2,150 円というのは驚きの価格。都心のフレンチビストロで食べたら倍はするでしょう。
五郎メニューをやめてこっちにしたい衝動に駆られつつ、我に返って我慢我慢。
コースじゃないほうのランチメニュー。これは胸躍る洋食オールスターズだ。
そして「孤独のグルメの人はこちら」と言わんばかりの「サザエとキノコのプロヴァンス風」独立メニュー(笑。どうやらディナータイムには孤独コースとして専用のコースメニュー(期間限定)が用意されているらしいのですが、ランチタイムはこの洋食ランチ D とプロヴァンス風を組み合わせれば五郎コースが出来上がる、ということらしい。
デュナーメニューはこんな感じ。これらのメニューもおいしそうで…。
本当は五郎コースに 1~2 品アラカルトで足して自分なりのコースを組み立てたかったのですが、ランチタイムにはそういうのはやっていない模様。ドラマのお客さん用にわざわざプロヴァンス風をランチタイムでも出せるようにしてくれているだけでもありがたいと言うべきでしょう。これは改めてディナータイムに来てみるしかないか。
まずはその「サザエとキノコのプロヴァンス風」から。
おぉー、こうきたか。
ココットが触ると少し火傷しそうなほどにアツアツだから要注意。
お、おおー、いい。これいい。コリコリ。
サザエの磯の香りとキノコをプロヴァンス風の濃密ソースが包み込んでいる。
俺の口の中が知らない初めてのおいしさ。
これはべらぼうにうまい。この味付け、クセになる。
五郎とは違って、ワイン飲んじゃうもんね。
グラスワインの白はスッキリ辛口で好きな味。
こういう魚介系の前菜にピッタリです。
そして、牛タンシチューのオムライスのランチセットがご登壇。
おー!これはこれは。
先週の放送を見てからずっと食べたかったんだよなあ。
ランチセットにはサラダも添えられてきました。
シンプルなグリーンサラダなんだけど、この自家製ドレッシングがメチャうまい。たぶんニンニクが利いてて、このサラダ大盛りでおかわりしたくなるほど。
スープは日替わりのはずですが、偶然なのか放送翌週だからあえてなのか、劇中と同じバジル風味の野菜スープでした。
バジル味ってパスタは好きでよく食べるけど、スープは初めてだなあ。
でも、これいい!バジルの香り高くて超おいしい。バジルがスープになるとこうなるのか。
本題の牛タンシチューのオムライス。
デミグラスシチューのオムライスってだけで嬉しいのに、その上にさらにこの大ぶりの牛タン。これは嬉しすぎるだろう。
これは昭和の大人を夢中にさせるオムライスだ。
これだけ凝ったオムライスなのに、中が王道のケチャップライスっていう素朴さがまた良い。
そういえば久住さんが食べてたナポリタンにも驚いたけど、この店フレンチビストロなのにそういう素朴な一面があるのが良いんだな。
スプーンで切れて口の中でほどけていくかのような牛タン、丁寧なのにちょっと素朴なオムライスを上質なシチューが抱擁している。
めちゃくちゃうまい。何とも言えず幸せになるオムライスだ。
こんなのを食べさせられたら赤ワインなしでは生きていられないというやつですよ。
冷やしたグラスワインだけどそれなりにしっかりした味の赤ワインで、タンシチューによく合う。ランチタイムに飲むならこれくらいがありがたい。
ゴローの牛タンバケットも真似してみました。
最近の五郎、何でもかんでもご飯やパンに載せるし、ちょっと行儀悪いんだけどこれだけはやってみたかった。
あーーー、想像通りこれは最高。
トロトロの牛タンシチューとサクサクのバケット、俺の好みにドンピシャ。
最後はデザートでクールダウン。
中身は日替わりのようで、今回は右上から時計回りにプリン、アプリコットのタルト、カシスのムース(チョコレートソース)、洋なしのソルベ、それにピンクグレープフルーツでした。
Season9 からレギュラー化された追加メニューでデザート盛り合わせっていうのは初のパターンだけど、これはパラダイスですよ。
この最高のフィナーレで、五郎’s コース大団円。
あ~大満足。新座のビストロ、ありがとう。
ここは本当においしかったからまた食べに来たい。
ただ、ランチタイムに独りじゃなくて誰かとディナータイムに来て、いろいろ前菜からワインと一緒にってのがこの店の本当の楽しみ方なんでしょう。分かっちゃいたんだけど、これは改めて誰かと来るしかないか。こんなとこまで来てくれる人いるかな?呼びかけたらいそうな気はするな。
バスに乗って歩いて、また食べに来よう。
ごちそうさまでした。
コメント
洋食か、日本で洋食食べたことがないから、めちゃくちゃおいしそう
このお店はちょっと行きにくい場所にあるのが難点ですが、わざわざ行く価値があるくらいおいしかったです!機会があれば是非。(予約必須です)
こんにちは!
私は韓国で東京グルメガイドブックを制作している者です。
*もしよろしければ、写真を私が本に使ってもいいですか?*
ガイドブックに掲載したいです。どうぞよろしくお願いします。
返事を待ってます^。^
LINE ID : TOKYOGURUMEBOOK