「年末って感じだな~」
『孤独のグルメ Season10』の第 12 話には珍しくエンディング後の C パートが用意されていました。五郎が 2022 年最後の仕事として訪れた築地場外市場で追加の仕事を無茶振りされて、クルマで大洗経由フェリーで北海道に旅立つという話。31 日に放送される大晦日スペシャルの前振りですね。大晦日は昨年に続きミニに乗ってロードムービー形式でのスペシャルドラマとなるようです。
ドラマの築地パートでは五郎の食事シーンはありませんでしたが、毎シーズン最終話の恒例となっている久住さんのカメオ出演パートでお寿司を食べているシーンがありました。というわけで、今回はその築地場外市場に来てみました。
築地、新年の準備をするお客さんと外国人を中心とした観光客でメチャ混み。そういえば年末の築地って初めて来たけど、ここまで活気があるんですね。この時期、テレビだとアメ横の盛況が伝えられることが多いですが、築地も負けず劣らずすごいことになっています。
店頭に並ぶ品物もお正月向けのものが多くて、年の瀬らしい雰囲気が漂っています。
歩いていると、店員さん同士が「昔の築地が戻ってきたみたいな感じだねえ」としみじみ会話している声が耳に飛び込んできました。過去二年はこういう活況はなかったのでしょう。三年前に比べて東京の外国人観光客はまだまだ半分以下という感覚だけど、それでも確かに以前のような人混みが帰ってきたのを都内のあちこちで感じます。こういうポジティブな雰囲気が景気にも好影響を与えてくれることを願います。
混雑する築地西通りを曲がった通路のようなところが劇中で五郎が歩いていたところです。
この通路、左右どちらも海鮮丼の店らしい。さすがは築地場外市場。
で、この右側の店が久住さんが食べていた「かん乃」です。
久住さんはこのカウンターに座って生ビールと寿司をやっていました。
お昼前にも関わらず満席で、順番待ちをしようとしたところ店員さんに「こっちの店なら空いてるからこっちへどうぞ」と案内されたのが隣の「新店」でした。
新店は大通り(もんぜき通り)に面しています。
かん乃は築地に本店と新店、少し離れて「うおがし丼」という店舗、他にも持ち帰りや惣菜専門の店舗など多店展開しているようですね。
で、本店と隣り合わせの新店は別店舗扱いではあるものの、調理は本店のほうでやって新店は食べるだけの模様。
基本的には海鮮丼の店で、メニューには多彩なバリエーションの海鮮丼が並んでいます。もちろん刺身をはじめとしたサイドメニューもある…と思っていたら隣のお客さんがかに面のグラタンを注文していたし、想像以上にいろいろあるらしい。
海鮮問屋が経営する海鮮丼の店なら期待するしかありません。
昔から築地で営業しているようなお店だし、おかみさんは年配のようだし…と思っていたらお店の公式 SNS をガッツリ宣伝していて驚きました。支払いも現金だけでなく電子マネーや QR コード決済にも対応していて、iPad と決済用端末が出てきました。築地のたくましさを感じた。
私が注文したのはおまかせ握りの B セットと生ビール(ジョッキ)。劇中で久住さんがやっていたのと全く同じ、久住’s セレクションです。
お腹が空いていたので皿が前後逆に出てきたのをそのまま撮ってしまったことに食べ始めてから気づきました。大失態…。
生ビール!
まだお昼前だけど、私自身はもう今年の仕事は納まっているから心置きなく飲めます。世の中的にはまだまだ働いている人も多い中で午前中のうちから飲むビール、最高じゃないですか。
「おまかせ」だからネタは日によって異なる可能性はあるけど、出てきたのは久住さんが食べていたのと同じネタでした。
これで 2,500 円というのはちょっと観光地価格入ってますが、築地市場の喧噪の中で海鮮問屋直営のお店で食べられる特別感だと思えば許容範囲ですかね。でも費用対満足度という意味では海鮮丼のほうが正解という気もします。
ネタはさすがにどれも新鮮でおいしい。外で回らない寿司を食べたのも随分久しぶりだから余計においしく感じる。
久住さんは寿司を直接手づかみで食べていたので、普段は箸を使う派の私も今回ばかりは手づかみでいただいてみました。なんだか江戸っ子になった気分に浸れるし、なぜか箸で食べるよりも「うまい」気がする。
午前中のうちから築地で寿司とビール、非日常感があってすごく良かった。今度休暇を取ってまたやりに来ようと思います(笑。
ドラマでは五郎がこの築地場外市場からミニで北海道に旅立つシーンで大晦日スペシャルに続きましたが、北海道では何を食べるのでしょうか。放送まであと四日、楽しみにしています。
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