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カセットテープが一部で復権しているらしい

先日、長女が図書館で CD と間違えてカセットテープを借りてくる事件がありました。クラシックピアノで聴いてみたいアルバムがあったから CD のつもりで予約してみたらカセットテープだったらしい…今でもカセットテープの貸出をやっている図書館に驚いたわけですが、カセットテープの実物を見るのも二十年以上ぶりで懐かしくなりました。

我が家には MD が再生できる環境は一応残してあるけどカセットテープは流石にありません。
カセットウォークマンの最終モデルが生産終了したのは 2010 年だから今さら新品が手に入る可能性はないし、日系オーディオメーカーで今もポータブルカセットプレーヤーを作っているところはもうない。ラジカセタイプなら現行品が一応あるようですが、頻繁に使うわけでもないのにこんな設置面積を必要とするものはちょっと買えません。

ポータブルタイプで探すと中華系で PC にカセットテープ音源を取り込んで MP3 に変換する機器としていくつか売られているのを発見します。↓は多分それらと同じものだけどサンワサプライ扱いだから中華セラーから直接購入するよりは幾分安心かなというやつ。

まあ借りてきたカセットテープ一本を再生するだけのために何千円もかけるのはもったいない…と思いつつ、そういえばここ 1~2 年で「カセットテープが復権」みたいなニュースを目にする機会が何度もあったのを思い出しました。B’z がニューアルバムの初回特典としてカセットテープを付属するとか、山下達郎の新譜が CD とレコードに加えてカセットテープでも発売されるとか(ヤマタツに至っては初期のアルバムをリマスターの上レコード/カセットで再発するらしい)。
でも個人的には、レコード人気の再燃はまあ分かけどカセットテープはちょっと分からない。音質的なメリットは皆無だし劣化するし、単なるノスタルジーでごく一部で盛り上がるのは分かるけど再ブームってほどでもないんじゃない、と思っています。

ただ、音楽を再生するのにタッチパネルを操作するんじゃなくて、メカデッキを触ることに喜びを覚える感覚は私も解る。私もときどき物理ボタンの感触とかメディアイジェクト機構の重みとかが懐かしくなって、昔使っていたウォークマンたちを引っ張り出して無駄に触る時間があります(笑。私の場合それはもっぱら CD や MD だけど、カセットテープをイジェクトした瞬間の、MD ともまた違うあの音や感触が懐かしくなってきました。
そんなわけで年末年始にはちょいちょい中古屋を覗いてまだ動くカセットウォークマンが売ってないかチェックしていたのですが(笑)、中でも圧巻だったのは秋葉原ラジオセンター・山本無線の e-BOX に参考展示されていたコレ。

初代ウォークマン TPS-L2 と二代目 WM-2 の美品。しかも隣には 15 周年記念モデル WM-EX1 のゴールドモデル、さらには TPS-L2 の原型となったカセットテープレコーダー「プレスマン」TCM-100 まで。ここだけで博物館的価値があるじゃないですか…。

こちらは委託販売用のショーケースですが、1990 年代前半に販売されていた WM-EX88・EX808。EX808 のほうは高校時代に妹が持っていて何度か触らせてもらった記憶があります。これで ¥7,800、完動品なら買って帰ろうかと思ってしまいました。

カセットウォークマンは現在では流石に入手が難しくなっていて、ハードオフに行ってもジャンクコーナーですら見かけないほどレア。メルカリを探せばそれなりに出品されていますが、ほとんどが稼動しない難あり品。技術ある人が個人で修理して「完動品」として出品しているものもあるけど二万円が相場という感じです。愛好家として真剣にカセットテープを楽しみたいなら決して高くない価格ではありますが、私はそこまでではないんですよね…。

でも単体のポータブル音楽プレーヤーが絶滅しかかっている今、かつての作り込まれたプレーヤーは見ているだけでもなんか楽しい。しばらくはこうやって中古屋やジャンク屋を巡ってみようかと思っています。

コメント

  1. […] Bさんの「カセットテープが一部で復権しているらしい」に便乗呼応するエントリ。 […]

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