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F1 ベルギー GP 2023

フェルスタッペン優勝でレッドブルがマクラーレン・ホンダを抜く開幕12連勝! 角田裕毅は今季3度目の入賞|F1ベルギーGP決勝

夏休み前最後のグランプリであるベルギー。例年ならハンガリーを最後に夏休みに入り、明けてベルギーというスケジュールが定型だったのが、今シーズンは変則的になりました。しかもスプリントありの忙しい週末かつ雨絡み。セットアップ的には難しいレースでした。

■レッドブル
ここでも圧倒的に速かったフェルスタッペン。スプリントはポールトゥウィン、本レースでは PP を獲得しながらもギヤボックス交換ペナルティーで 6 番手スタートからの優勝。それもスタートから数周でトップに立ったうえて最後は 2 位のペレスに 22 秒差ですからね。まあ去年 14 番手スタートから優勝していたから今回の結果はもうレースを見るまでもなく判ってましたが…。
これでレッドブルは 13 連勝、開幕から 12 連勝という F1 新記録を樹立しました。もうどこまで続くのか。

ペレスはスプリントこそピリッとしませんでしたが、本レースでは予選 3 位(繰り上がりで 2 位スタート)からの 2 位フィニッシュ。チームの連勝記録に 1-2 フィニッシュで花を添えました。久しぶりにセカンドドライバーらしい仕事だったと思います。リカルドのアルファタウリ加入がペレスにとってもカンフル剤になっているということでしょうか。

■マクラーレン
ここのところ調子が良かったマクラーレン。ピアストリがスプリントのシュートアウト(予選)/レースともに輝きを見せ、一度はラップリーダーを記録しつつ 2 位フィニッシュ。やはりこのルーキーの実力は本物ですね。しかし本レースではスタート直後にサインツと絡み、それが原因で早々にリタイヤ。ここは若さが出てしまいました。
一方のノリスは今回はピアストリの陰に隠れがちだったけど、決勝では変則的なピット戦略を成功させ 7 位入賞。タイヤマネジメントの巧さを見せました。でもスパでのマクラーレンはウェットでは速かったけどドライだとイマイチ光るものがなかったですね。クルマの戦闘力は上がったけどまだまだコンディションによる変動が大きいということでしょうか。後半戦もメルセデス/アストンマーティン/フェラーリとの争いはレースごとに立場を入れ替えながら続きそうです。

TSU22

■アルファタウリ
角田、10 位入賞おめでとう!!!
今回のレースは走る前からフェルスタッペンが勝つことが見えていたので、決勝はスタートからずっと DAZN の F1 ZONE で角田のライブタイミングと睨めっこしていました。オンボード映像等で角田の走りがフィーチャーされることも多く、応援のし甲斐がありました。
スプリントは予選から全然ダメだったけど本レースでは切り換えて、予選 11 番手・決勝 10 位の大健闘。スタート直後に順位を上げ、その後もオーバーテイクを繰り返して一時 6 位につけた走りは見事。最終スティントで履いたソフトタイヤとの相性があまり良くなかったのとストラテジーの違ったラッセル/ノリス/ストロールに先行されたことで 10 位に落ち着きましたが、戦略次第ではもうちょっとポジションを上げられたのでは?という欲が出てしまうくらいに良いレースをしていました。戦っている相手が完全に格上チームであることを考えると、10 位でもこれ以上望めないくらいの好結果だと思います。
レースの中身の話をすると、ミディアムタイヤを履いた 1・2 スティントではアグレッシブに攻め、合わないタイヤでのロングランになった最終スティントではタイヤマネジメントをしながらオコンからのアタックを防ぐという難しい仕事をしていました。最終的にはオコンに抜かれたとはいえ、抜かれ方も必要以上に無理はしていないように見えました。オーバーテイクの仕方とされ方、それに全体的なレースクラフトに関してはそろそろ「ミニ・アロンソ」と形容したくなる巧さが出てきたのではないでしょうか。

リカルドはスプリントでシュートアウト 11 位・レース 10 位と入賞はならなかったものの大健闘。逆に本レースでは後方スタートからずっとガマンを強いられる走りでした。
でもスプリントと本レースで二人が対照的な走りを見せたことはお互いにとって、そしてチームにとって良い刺激になったのではないでしょうか。そしてその上でこの難しいサーキットでリカルドではなく角田が入賞を果たしたことは、今後の角田のキャリアに良い方向性をもたらすと信じています。

F1 はこれから四週間の夏休みを挟み。8 月末のオランダで再開します。またしてもフェルスタッペンのためのレースになりそうですね…。

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