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栄光のル・マン [Prime Video]

グランツーリスモ』からの流れで、コメント欄でオススメいただいたこちらの映画を Prime Video(レンタル 100 円)にて鑑賞。

栄光のル・マン [Prime Video]

ル・マン 24 時間レースを名優スティーブ・マックイーン主演で映画化した作品です。公開は 1971 年、実に五十年以上前の映画。
ル・マン関連の映画というとマット・デイモン主演の『フォード vs フェラーリ』もありましたが、あの映画は 1960 年代中盤が舞台、こちらは 1970 年のル・マンが舞台ということで時代的には近いものがあります。

1970 年のル・マン 24 時間レースはマイケル・ディレイニー(スティーブ・マックイーン)を中心とするガルフ・ポルシェとフェラーリチームが優勝を争っていた。ポルシェ、フェラーリともに大事故から各一台がリタイヤし、マイケルも自らの 20 号車を喪いながらも 21 号車に乗り換えてフェラーリとのデッドヒートを繰り広げる…という映画。一応ヒロインがいてメロドラマ的なくだりはあるものの、あくまでレースが主役。実車の走行映像やオンボード映像に加えて実際に 1970 年のル・マン 24 時間レースの映像を一部組み合わせたドキュメンタリータッチなレース映画になっています。

が、史実としてはこのレースではガルフ・ポルシェは出走こそしたものの完走しておらず、勝ったのはポルシェ・ザルツブルクチームの赤い 917K だった模様。1970 年のル・マンがポルシェ vs フェラーリの戦いだったことは事実ですが、映画の内容は実際のレースとは異なっているようです。まあ映画的には赤いフェラーリと真っ赤なポルシェのレースだと区別しづらいから見た目優先の改変は分かる気はします。ガルフカラーかっこいいしね…。
ちなみに歴史を紐解くと 1960 年代前半のル・マンはフェラーリの時代、1966~1969 年は『フォード vs フェラーリ』で描かれたとおりフォードの四連覇、それからは長らくポルシェの時代となるわけですが、フォードもポルシェも最大のライバルはフェラーリなんですね。そして 1973 年を最後にフェラーリは耐久レースから撤退、その後五十年ぶりに復帰した今年のル・マンでフェラーリがトヨタの連覇記録を阻止する形で優勝…という歴史に繋がっていくわけです。1970 年のル・マンというと完全に私の生まれる前の出来事ですが、現代との繋がりを想像しながら観るのも味わいが深い。

映画に話を戻すと、本作はドラマパートも台詞も少なめでとにかくずっとレースシーンの映像で組み立てられています。レース内容自体はフィクションであると解っていても、まるで本当のレースを観戦しているような気分にさせられる。CG がない時代にこれだけ迫力あるレース映画が作れるのか!という驚きがあります。『フォード vs フェラーリ』のレース映像も素晴らしかったけどレース自体の尺が長いから本作の方がレース映画を観た満足感が高い。これに比べると『グランツーリスモ』の映像はレースそのものを楽しみたい目で見ると演出過多でレースらしくないんですよね…。本作の映像はレース好きとしては BGV としてずっとかけておいても良いと思えるほどのリアリティーを感じます。

本作はアメリカでの興行は振るわなかったそうですが、まあ一般向けの映画としてはストーリー性も薄いし確かに地味。でもレース好きにはブッ刺さる作品だと思いました。もっと早く観ておけば良かったなー。

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