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INTREPID MUSEUM

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ニューヨークのハドソン川沿岸に、米軍が誇る空母《イントレピッド》が係留しています。私はあまりミリタリーに詳しくないので本当に停泊しているのかと思ったら、これは既に退役した空母イントレピッドを博物館として運用しているもののようですね。甲板上に軍用機があるのも見えて、ちょっと面白そう。有料だけど料金を払って入場してみました。

※写真は全て RX100 III にて撮影。

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イントレピッドに隣接して退役潜水艦 SSG-577《グロウラー》が展示されているのと、その奥には現役の揚陸艦 LPD-21《ニューヨーク》、さらにその向こうに豪華客船が停泊しているのが見えます。これは壮観。大都市のこんなに近くに現役の軍艦が停泊していることなんて東京周辺では観艦式のタイミングでもなければまずないですからね。

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艦内は完全に展示室化されており、大小さまざまな展示物を閲覧することができます。イントレピッド自体の歴代模型も展示されていて、上の写真は第二次世界大戦当時のもの。というか、まさに第二次大戦中に就役した艦なんですね。当時の主たる戦場は太平洋、つまり日本軍との海戦で活躍した空母ということになります。

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艦載機の模型も展示されています。こちらは戦闘爆撃機・F4U-1D《コルセア》。日本の零戦と空中戦を繰り広げた機体です。航空機フェチでなくとも逆ガルウイングは格好良いですよね…!

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こちらは艦上攻撃機 TBM《アヴェンジャー》の実機。主翼ってこうやって折りたためるんですね。だからこそ艦内にも展示できるという。

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展示室のあちこちで退役軍人へのインタビュー映像が見られます。この方は「カミカゼ」について話していますね。特攻という非人道的な作戦は、両国にとって不幸をもたらすものだったと思います…。

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甲板に上がると多数の軍用機が展示されていました。キャノピーが塗装されている機体もあるけどあくまでモックなのか、それともコクピットを隠すためにあえて塗りつぶしてあるのかは不明。
戦争には反対だけれどこういうのを前にするとワクワクしてしまうのがオトコノコというものです。

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マンハッタンの超高層ビル群を背にした軍用機。この構図はなかなかにすごい。すぐ近くに係留する揚陸艦といい、米軍がこの街を護っていることの矜持が伝わってくるかのようです。

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冷戦時代の戦闘機の代名詞といえば F-14《トムキャット》。映画『トップガン』にも登場した人気の機体ですね。私はトムキャットそのものよりもトムキャットにインスパイアされた『マクロス』のバルキリーに心を奪われた世代なので、そのオリジナルの実物を見られたのは胸熱。とうに一線を退いた機体ではありますが、今見てもカッコいいですよね。

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展示されてる軍用機もいいけど、振り返ったときに見えるイントレピッドのブリッジもまたカッコいいわけです。でも私はどうしてもマクロスやガンダムに登場する宇宙艦船のブリッジを透視してしまう(笑

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艦上にはスペースシャトルパビリオンが設置され、中にはスペースシャトル《ディスカバリー》の実機が展示されています。機体がデカすぎて RX100 III では全体を撮りきれないというね。

私はもろにスペースシャトル世代なのでこの実機展示は感激。NASA のロゴが 1980 年代のものなのも良いじゃないですか。イントレピッドや軍用機以上にこっちの方がストライクでした。

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そうそう、当時スペースシャトルの輸送にはジャンボジェット(ボーイング 747)を利用していたんでした。
ジャンボジェットの背中にスペースシャトルを乗せて大気圏内を飛ぶのとかも含めて、この頃の宇宙開発は夢があったよなあ。

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そしてイントレピッドミュージアムと同一料金で、隣接する潜水艦グロウラーの中も見学できるわけです。こちらは人数制限があるようで、行列に並んで順番を待ちます。

艦橋の前方についているのは核弾頭を装備可能な巡航ミサイル。日本だとこういうものの展示を見ることはまずありませんが、当然のように展示されているのはさすが核保有国…。

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狭い艦内をほぼくまなく歩き回ることができます。先ほどのイントレピッドやディスカバリーとは違い、グロウラーは艦そのものが展示物。潜水艦内の生活の様子が生々しく伝わってきます。

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隔壁の抜け穴は身体を縮こめて通っても頭や膝をぶつけてしまうくらいに小さい。
こんな窮屈な生活、私には無理だー…。

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このドアの物々しさ。被弾した際に区画を隔離するためのものだから水圧に耐えられる構造になっています。当然ながらめちゃくちゃ重い。

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乗員の個室。といっても三段ベッドだから個人のプライベートなんてないわけです。

以前南極観測船「しらせ」を見学したときにも閉鎖空間の息苦しさを感じたものですが、潜水艦はその比じゃないですね…。

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各種計器やソナー、操舵室までじっくり見学できます。
潜水艦ものの映画にハズレなしとは言いますが、単に見学しているだけでもちょっとした緊張感や息苦しさを味わえるんだから映像作品の題材としては最適なわけだ、と実感をもって確信できました。

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艦首には魚雷発射管が。これ手動なんですね…しかも魚雷の真横に乗組員用のベッドがあるし。
任務とはいえこういう状況で寝起きする気持ちはどんなものなんでしょうか。

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というわけで、イントレピッド海上航空宇宙博物館でした。空母からスペースシャトル、潜水艦まで膨大な展示物があって濃い場所だったー。今回はそれほどじっくり巡れたわけではありませんでしたが、その気になれば半日使って見学するくらい見どころの多い施設だと思いました。
軽い気持ちで立ち寄ってみただけでしたが、これは来て良かったです。ついお土産コーナーでトップガンロゴ入りの MA-1 ジャケットとか NASA ロゴ入りグッズとか買いそうになりました(笑。

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