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qdc SUPERIOR EX Cable 4.4

qdc SUPERIOR EX 用のバランスケーブルを購入しました。

qdc / SUPERIOR EX Cable 4.4

メイン再生機器のウォークマン ZX707 はアンバランス端子も一応ついてるけど基本的にはバランス端子を使う前提で音質設計されているということで、主力として鳴らすイヤホンはできるだけバランス化しておきたいじゃないですか。
通常販売価格だと 1 万円を超えるケーブルですが、SUPERIOR EX 同様に 40% 引きで販売されていたので迷わず購入しました。

SUPERIOR EX 付属のアンバランスケーブルと全く同じ作りでプラグ部分だけが 4.4mm バランス端子化された製品です。
プラグのスリーブは金属製でガンメタル色の塗装が施されています。これ自体はノーマル SUPERIOR のときからそうだったのですが、奇しくも SUPERIOR EX のイヤホン側のハウジングと同じ仕上げになっていて統一感があります。

ノーマル SUPERIOR 用ケーブル(写真左)との比較。ノーマルがツヤツヤ皮膜のストレートケーブル、EX がつや消し皮膜の撚り線ケーブルという違いに加えてケーブルスライダーがノーマルは樹脂製なのに対して EX はここまで金属パーツが使われています。全体的に高級感が一段上がっている印象。

聴き比べてみました。

付属のアンバランスケーブルとの比較では、音の押し出しはアンバランスケーブルの方が強く感じます。コンプレッサーが強めにかかった音源ならアンバランスの方が元気良く楽しく聴けそう。ただし分解能は高くなく、音が渾然一体となって押し寄せてくる感覚があります。それに対してバランスケーブルでは音の分離が明確に良くなり、楽器や声が容易に聴き分けられる。その代わり音の傾向はアンバランスケーブルよりグッと大人しくなり、楽曲によっては物足りなく感じる場合もありました。ただこの評価はケーブルだけでなくウォークマン ZX707 のバランス端子とアンバランス端子の音質傾向の違いが乗ったものだと思うので、別の機器で比較すると少し違った結論になるかもしれません。個人的には SUPERIOR EX をモニターイヤホンとして使うならバランスケーブルを使うのが正解だと思います。

せっかくなのでノーマル SUPERIOR 用バランスケーブルとも比較してみました(イヤホンは SUPERIOR EX を使用)。ノーマルは OFC(無酸素銅)を採用したストレートケーブル、EX は銀メッキ OFC を使用した撚り線ケーブルという違いがあります。全くの別物というほどではないため比較試聴しても明確な差違を見つけることが難しいのですが、あえて言うならばノーマルの方が若干パワーのある音質に感じられ、代わりに EX の方が若干解像度が高めかな…という印象。
ノーマルと EX では通常販売価格では 2 倍の値差がありましたが、EX が値下がりした今は価格差も縮まっています。音質の差はさほど大きくありませんが見た目重視でノーマル SUPERIOR に EX ケーブルを組み合わせるのもアリかと。

私は SUPERIOR EX と EX Cable の組み合わせを当面のメインイヤホンとして使っていこうと思います。

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