通勤用カバンが壊れた件で買い換え先を探していたところ、紆余曲折あってカメラバッグを買い換えました(笑
Peak Design / Everyday Tote 15L (ボーン)
とりあえず仕事鞄を買い換えるまでの繋ぎとしてひら P mini や Everyday Sling 10L を使っていたのですが(どちらも仕事用には微妙に小さい)、Everyday Sling もこの四年けっこうハードに使ったこともありファスナーの止水コーティングの擦れが進行していることに気がつきました。そろそろ気分を変えたいと思っていたところだったし、仕事鞄を後回しにしてカメラバッグを買ってしまったという(笑
私としては珍しくトートバッグタイプです。本当はアッシュかチャコールのカラバリがあればそっちが良かったのですが、あいにくブラックかボーンかの二択しかなく。仕事用ならまだしもプライベート用の鞄に真っ黒はやだなと思ってボーンにしました。ボーン(骨)というだけあって真っ白ではなくオフホワイトというか、うっすらグレーベージュがかったナチュラルな白でカジュアルな服装に合わせやすい。
メインコンパートメントの口にはファスナーもついていますがマグネットでパッと閉じるようになっており、普段はファスナーを閉める必要はなさそうです。また口の部分は↑の写真のようにパタッと折りたたんでこれまたマグネットで固定されます。撥水性の高そうなナイロン素材も相まってちょっとした風雨なら凌げそうな感じ。
15L の容積をもつトートバッグなだけあって機材はけっこう入ります。24-105 を装着した α7 IV を突っ込んで両脇に 100-400 の望遠ズームレンズとさらにもう一本交換レンズを入れても余裕。ただしさすがにかなり重くなるからこの状態で一日持ち歩いたら間違いなく肩と腰が死亡しますね。私はこれくらいの装備でガッツリ撮る日ならバックパックを使います。
私がこのバッグで持ち歩くなら中身はこんな感じですね。レンズをつけた α7C と軽めの交換レンズ 2 本、あとは機材じゃなくて財布とか身の回り品とかカメラ以外のガジェットを入れておくかな。スナップ程度の撮影とか、写真メインじゃない外出で主に使うバッグにしようと思っています。
またこの写真からも分かるとおり、トートバッグのわりにガバッと開いてくれないから厚みのあるものを中央以外に入れると出し入れの際に少し引っかかります。これはちょっと使い勝手的には気になるところ。
Everyday シリーズのバッグが秀逸なのはバッグ自体の作り以上にこのディバイダーではないでしょうか。折り紙の要領で空間を縦方向に二つに分割し、短めのレンズなら一カ所に 2 本収納することができます(一つ上の写真は右側にレンズが 2 本入っている)。カメラバッグって入れる機材によってはデッドスペースができがちなものですが、これによって有効活用できるというわけです。
ちなみにノート PC やタブレット用のポケットもあり、14inch クラスまでの PC なら持ち運べます。まあこれにさらにカメラ機材をいろいろ入れると重くなりすぎてしまうから、PC を入れるならカメラは最小限に抑えるのがよさそう。試しに何日か通勤に使ってみたところ、これはこれでアリと感じました。
また PC を入れないまでも、例えば映画のパンフレットのように出先で何か A4 サイズの冊子や書類を持ち帰ることって時々あるんですが、このバッグならばそういうものも折り曲げたり丸めたりせずに仕舞えるのはなにげに重宝します。
バッグの外側にも両面にサイドポケットがついていて、鍵やパスケース、メモリーカードやバッテリー等の小物を入れておけます。特に仕切りがメモリーカードケースやバッテリーにちょうど良いサイズに作られているのがさすがカメラバッグメーカー。
表側のサイドポケットにはゴム製のコードが仕込まれており、先端にアンカーリンクスが装着されています。これはキーホルダーをつけろってことだろうなあ。私は鞄にこの手のキーコードがついていても別の鞄を使いたいときにつけ外しが面倒で使わないことが多いんですが、アンカーリンクスでワンタッチ着脱ができるなら使いやすそう。
このトートバッグには着脱可能なショルダーベルトが付属します。これを使えば斜めがけのショルダーバッグとしても使えるのですが…そうするとトートバッグ本来の肩紐がダランと下がってどうにも見栄えが悪い。私はこのショルダーベルトは使わないだろうなあ。
そしてバンジーコードも二本付属。バッグ本体をよく見るとところどころにハードポイントが仕込まれていて、このバンジーコードを使って上着を引っ掛けたりバッグ下に三脚を吊り下げたりできます。個人的にはこのバッグはそういう使い方に似合うデザインではないと思うので、使ってもせいぜいジャケットを引っ掛けておくくらいかなあ…。
カメラバッグらしからぬ見た目がとにかく気に入りました。白いカバンってたぶん初めて買ったけど、少なくとも暖かくなるこれからの季節にはよく似合いそう。
とはいえ「カメラも入るトートバッグ」ではなくあくまで「トートバッグ的な見た目のカメラバッグ」な点には注意が必要。前述のガバッと開かない問題と、カメラバッグとしての空間を確保するためにそれなりに奥行きがある(ディバイダーを外せば多少薄くはできる)から一般的なトートバッグとは使用感が異なります。個人的な好みを言えばもう少しトートバッグ側に寄せてくれても良かったのにな、とは思います。
でも Everyday Sling の後釜として普段使いもできるカメラバッグらしからぬバッグが欲しかったので、これはその点では理想的。これからはカメラを持ち出すことが増える季節でもあるし、このバッグでなおのことそれが楽しみになりました。他の Everyday シリーズはユーザーを頻繁に見かけるのに、トートタイプは人と被ることが少ないのもポイントです。
コメント