UGREEN M.2 NVMe SSD Enclosure

VAIO ZのSSDを換装した結果もともと入っていたSSDが余ったので、外付けストレージとして再利用することにします。そのための外付けケースを購入。

UGREEN / M.2 NVMe SSD Enclosure

最近ときどきUSBケーブルやSSDケース等を買っているUGREEN製品です。有象無象ある中国メーカーの中で、絶対的にとは言えないけど比較的信頼して良い方のメーカーだと思ってます。とはいえ充電・給電系は他のメーカーを選びがちですけどね。

このSSDケースはNVMe SSD用のUSB3.2 Gen2（10Gbps）に対応した外付けケースです。

UGREENからは（というか中国メーカーにありがち）似たような仕様のSSDケースが多数発売されていて、どれがいいんだか正直よく分かりません。でもいくつかチェックしたレビューの中で、断面が楕円形になっている製品は「熱伝導シートがついているけどシートがケースに接しないから無意味」というのを見かたのであえて天板が平面になっているモデルを選びました。
このケースは天面のアルミ製の蓋に斜めに凹凸のパターンが走っていて、何かと思ったらこの蓋自体がヒートシンクの役割を兼ねるということなんですね。ただ凹凸がフィンとしては浅すぎてどれくらい放熱に寄与するかは不明。ただの平板よりは表面積が少し増えるだけマシ、といった程度でしょう。

以前から使っているアイネックスのNVMe SSD外付けケース（HDE-13）と比べると明確に一回り大きい。排熱効率はUGREENの方が良さそうだけどそれ以外に機能的な差異はないし、旅行用のバックアップストレージには引き続きHDE-13を使うかな。

付属品はドライバー、熱伝導シートとUSBケーブルが2本。USBケーブルがCtoCとAtoCの2本ついてくるのがありがたい。USBケーブルって手持ちのものでもどれがUSBのどの仕様に対応していたか分からなくなりがちですが、少なくともこれらのケーブルはUSB3.2 Gen2に対応することが保証されているわけですから。

上蓋を開けるとM.2スロットに直接アクセスできます。SSDを挿し込んだらシリコンゴム製のストッパーで固定するだけ。

VAIO Zに入っていたSSD（SAMSUNG PM9A1）を挿したところで気がつきました。この上から熱伝導シートを貼ることになっているけど、そもそもメモリー／コントローラーチップにシールが貼られている。この上から貼っても熱伝導効率は落ちる…SSD自体がもう保証期間を過ぎているから剥がしちゃってもいいんですが。

まあこのSSDをサーマルスロットリング（発熱によるパフォーマンス制限）が発生するほどガンガン使う予定もないからそこまでシビアに考えなくてもいいか、と思いシールの上に熱伝導シートを重ね貼りしました。
でもよく考えたらVAIO Zに入っていたときにも特にヒートシンクも何もついていなかったんですよね。他のゲーミングノートでもCPU/GPUの排熱には工夫があるけどSSDには熱伝導シートすらついていないことがほとんど。SSDの発熱ってハイエンドモデルを動画編集でガンガン回すような用途でもないかぎりシビアに考える必要はないのかもしれません。

シリコン製のケースが付属します。とはいえおそらく放熱上の理由で外周のみを覆うバンパー状のケースになっていて、角落下時の衝撃緩和くらいの意味合いしかなさそう。あとは熱をもったアルミ外装に直接触れずに済むというのもありそうですが、ベンチマークを回した後に触ってもほんのり温かいくらいだったからあまり熱は気にしなくて良さげ。

CrystalDiskMarkでアクセススピードを測ってみたところ、シーケンシャルリード／ライトともに1,000MB/s程度。アイネックスのHDE-13の上限値とほとんど同じで、USB3.2 Gen2の性能限界近くまで出ていることになります。
中に入れているSSD自体はシーケンシャルリード6,000MB/sを軽く超えるモジュールだからちょっともったいない。でもこれ以上に速度を出すにはUSB3.2 Gen2やUSB4対応のケースが必要になって値段がグッと上がるし、余ったSSDの流用ならこれくらいでも十分でしょう。これでもUSBメモリーより圧倒的に速い。

私がPCを買うときには大抵SSDを128～256GB程度でコストを抑えておいて後から自分で大容量SSDに換装、ということをやりがち。だから自宅には128～256GBという中途半端なSSDがゴロゴロあります。まあ今まではSATAのSSDばかりだったのが今回はNVMeベースだからUSB変換してもそこそこ高速だし、それなりに使い途はあるでしょう。