こないだ買った Core 2 Duo E8400 のオーバークロックを試してみました。
E8400 は 333MHz×9=3.00GHz の CPU ですが、まずは電圧周りを一切いじらずに 400MHz×9=3.60GHz をクリア。拍子抜けするくらい簡単にいったので、続いて 4GHz を目指します。デフォルト電圧ではさすがに OS 起動まで辿り着けなかったので、CPU Voltage を 1.4V にしたところ 450MHz×9=4.05GHz までクリア(!)。電圧はもう少し低くてもいけそうな雰囲気です。
その先はなかなか難関で、CPU Voltage を 1.45V にしても FSB 470MHz にも上げられなかったので、ここで断念。CPU 自体はまだ多少余裕はありそうなのですが、ここまで FSB を上げるとマザーボード側の温度がけっこう上がってくるので、チップセット側の限界なのかもしれません。もうちょっと追い込んでみたい気もするけど、ひとまずここまで。
オーバークロックしたら何はなくともベンチでしょう!ということでまずは CrystalMark 2004R3 から。
CPU | 3.00GHz (333MHz×9) | 3.60GHz (400MHz×9) | 4.05GHz (450MHz×9) |
---|---|---|---|
Mark | 136921 | 159540 | 170216 |
ALU | 29664 | 39485 | 39354 |
FPU | 31535 | 37504 | 42026 |
MEM | 15879 | 19124 | 19939 |
HDD | 8568 | 7797 | 8534 |
GDI | 16447 | 18410 | 19805 |
D2D | 4906 | 4920 | 4937 |
OGL | 29892 | 32300 | 35621 |
FSB を上げているので全体的にパフォーマンスが底上げされてますね。なぜか 3.60GHz と 4.05GHz で整数演算値がほとんど変わらないですが、総合性能ではけっこう違いが出ています。体感的にも 4GHz 超えになると違ってきますね。
続いて、FFXIBench と RAW 現像ベンチ(ベンチというより実測。前回と同条件)も取ってみました。3DMark はビデオカードを換えないとあまり差が出ないので、今回は割愛。
クロック | 3.00GHz (333MHz×9) | 3.60GHz (400MHz×9) | 4.05GHz (450MHz×9) |
---|---|---|---|
FFXIBench 3-L | 11053 (計り知れない) | 11519 (計り知れない) | 11891 (計り知れない) |
FFXIBench 3-H | 8386 (計り知れない) | 8904 (計り知れない) | 9293 (計り知れない) |
DPP 3.2.0.4 | 150sec. | 126sec. | 113sec. |
Image Data Lightbox SR | 199sec. | 174sec. | 155sec. |
FFXIBench は CPU への依存度の高いベンチマークとはいえ、さすがにここまでくると頭打ちになってきますね。そろそろ FFXIBench は取る意味がなくなってきたのかもしれません。
RAW 現像のほうは、当然ですが CPU が速くなればなるほど効果が出ています。クロック比で言えば当然ですが、4.05GHz のときの結果は Pentium DC を 2GHz で回したときの倍速。これはわざわざ買い換えた価値があったかも。ただ、やはりディスクアクセス(RAW 現像では HDD 書き込み)が足を引っ張っているのは確かなので、そろそろ HDD も買い換えたくなってきました。
それにしてもこんなにあっさりと 4GHz を達成できるとは思いませんでした。さすがに 45nm は伊達じゃないですね・・・。これなら Core 2 Duo も E8500 よりも高クロック品を出せそうな気がしますが、あえて出さないのは Core 2 Quad の差異化のためかな。Quad は Duo ほど高クロックにできないんだろうし、クロック差をつけてしまうとトータル性能でデュアルコアのほうが高パフォーマンスになるケースもあるだろうし。
ということで思ったより簡単にできてしまったオーバークロックですが、4.05GHz で回すとさすがにマザーがけっこう熱くなるので、とりあえずは 3.60GHz で常用してみたいと思います。
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