「これ、タレが無茶苦茶いい」
先週から配信開始されている『孤独のグルメ』配信オリジナル版ドラマの聖地巡礼を順次始めていきます。既に第 1 話の聖地から巡礼している方もいるようですが、私は逆に最終話のお店から訪問しました。
最終話(第 6 話)の聖地は亀戸。といってもこの回は料理をゴローの事務所までデリバリーしてもらうという設定だったため、実店舗は登場していません。
ゴローの事務所、原作コミック(約 25 年前)では三鷹周辺にあったようなのですが、現代では砂町銀座で惣菜を買って帰ったり潮見に倉庫を借りていたりすることから考えるとどうも亀戸周辺に事務所を構えているという設定だと思われます。
さておき、亀戸。駅北口のメイン通りから一本ずれただけの路地に焼肉やホルモン屋がズラリと軒を連ね、独特の雰囲気を醸し出しています。本場仕込みっぽい中華料理屋も妙に多いし、亀戸と言えば餃子も名物。今まであまり意識したことがありませんでしたが、なかなかパワフルな食の街。
そんなホルモン通りの一角にあるのが今回の聖地「木じま」です。
残念ながら自宅はデリバリー圏外なので直接お店にやって来ました。番組の公式サイトには前日に電話予約のうえ店舗受け取りが可能と書いてありましたが、実際に電話してみたところ「休日は多忙のため注文を受けるのが難しい」とのこと。焼肉なら持ち帰りよりもその場で焼いて食べるほうが絶対うまいので、それなら原作再現にこだわらず店内でいただく方針に変更。
店内。それほど広くはないですが壁の短冊メニューを見ると焼肉屋に来た実感が湧いてテンション上がります。
いくつか貼られているサイン色紙を見るに、スポーツ選手や格闘家御用達のお店のようですね。
テーブルごとに七輪が用意され、炭火で焼けるのが嬉しい。最近は焼肉といってもガスロースターばかりだったから、炭火焼きは久しぶり。
直上に換気扇も完備で煙くない、臭くないのもいい。
ちなみに他のお客さんが注文していた様子を見ると、持ち帰り用の肉は厨房ではなく客席に七輪を設置して都度焼いているようです。これは確かに混んでたら対応できないわ…。
注文はスマホで行えます。店員さんとの接触を最小限にできるのはこのご時世ではありがたい。
でも後で店員さんが飲み物のおかわりを口頭で注文取りに来たり、常連らしきお客さんが全て口頭注文していたりしたので実際はハイブリッド運用のようです。
昼間だけど焼肉屋に来てノンアルってのも寂しい。というわけで休日昼間っからのハイボール。
普段は昼酒って滅多にやらないので、たまにはいいでしょ。
前菜代わりに木じまサラダ。
オーソドックスなグリーンサラダですが、ごま油の利いたドレッシングが香ばしくてうまい。これは肉が来るまでのつまみになり得ます。
ただ、独りで食べるにはちょっと多かったか。
そうこうするうちに肉が届けられました。
注文したのは王道のカルビ・ハラミと、変化球で「にんにく塩タンすじ」。
普通のタン塩とどう違うんだろう?と思いながら注文してみたら、牛タンなのに角切りが出てきてビックリ。でもこれ、うまそう。
さあさ、焼いていこうじゃないの。
まずはにんにく塩タンすじから。
角切りだけあって弾力を感じる歯ごたえ。それを噛めば噛むほどうまみが浸み出してくる。
にんにく塩の味付けも、普通のタン塩とは違うパンチがあってイイ。期待を裏切らぬうまさだ。
カルビとハラミ。これはもう想像通り、期待通り。
肉のうまさもさることながら、コクのある甘口のタレが食欲を増進させる。一度食べ始めたら止まらなくなるやつだ。
これはハイボールがグイグイ行く。イイ。
ホルモン系も一品いっておこうということで、マルチョウ。
脂のプリプリと皮のコリコリの相乗効果。これまた噛めば噛むほどにうまい。
そして〆はビビンバ。五郎は焼肉弁当とビビンバを注文していたから、これは外せない。
個人的にはビビンバは石焼きのほうが好きだけど、たまには焼かないビビンバも。
ビビンバは、混ぜれば混ぜるほどうまくなる。というわけで、容赦なく混ぜていきます。
ビビン、ビビン、ビビン、ビビン…。
うん、よくなった。
キムチのピリ辛に、目玉焼きやナムル、韓国海苔が渾然一体となったビビンバを味わっていると、韓国に聖地巡礼に行ったときのことを思い出すなあ…あれもおいしかった。
ビビンバの合間に残った焼肉やホルモンを挟んでいくと、また新たな気分でうまい。
ああ、うまかった。超お腹いっぱいになりました。
亀戸ホルモン通り、恐るべし。他にも気になる店がいくつかあったから、改めて開拓しに来たくなりました。
ごちそうさまでした。
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