先日 VAIO SX14 の内蔵 SSD を換装した際に余った SSD を再利用するため、SSD 外付けケースを購入しました。
Transcend / M.2 SSD 外付けケース TS-CM80S
VAIO から取り外したのが M.2 SATA SSD だったのでそれに対応したケースを。
M.2 SATA SSD の外付けケースとしてはアイネックスの HDE-12 も持っていますが、混同しないようにできるだけ見た目の遠いものをと思ってシルバー筐体の Transcend を選びました。SATA→USB 変換は搭載しているブリッジチップによって相性問題が出ることが分かったので、単に安いだけでなくそれなりに信頼の置けるメーカーのものを選びたいところです。
外観は Transcend のロゴが入っていること以外は何の変哲もないアルミ製 M.2 SATA SSD 外付けケースです。
Transcend からはほぼ同じ外観で 120~960GB の SSD が内蔵されたポータブル SSD も発売されているようです。
アイネックス HDE-12 と比べると、TS-CM80S のほうが薄いけど妙に細長い。内蔵されている変換基板のサイズの違いによるものですが、携帯性については多少ずんぐりむっくりした HDE-12 のほうが良いです。
接続は USB Type-C。Type-C to Type-A のケーブルが一本付属します。
この Type-C ポートの左右にネジがあって内蔵基板の出し入れをするのですが、蓋が二重になっていてネジ止めした後に化粧蓋でネジを隠す構造になっています。しかも化粧蓋は両面テープ留めで、一度貼り付けると次は化粧蓋を壊すつもりでなければ外せないという(´д`)。化粧蓋を貼るなら中の SSD はもう取り外さないつもりで使うべきだし、頻繁に交換するならば化粧蓋なしで運用すべきと言えます。上記のポータブル SSD と共通のケースを使っているからなんでしょうが、ちょっと余計なお世話という気も。
最近のこの手のケースには作業用のドライバーが付属することが多いですが、大抵は超安物なので私は使わずに捨ててしまうことがほとんど。しかし TS-CM80S には意外なほど立派な精密ドライバーがついてきました。長さも十分だし、柄の先(オレンジ色の部分)が回転するようになっているので掌でしっかり押し込みながらネジを回すことができます。Amazon で売られているような凡百の中華製外付けケースよりはちょっとだけ高いけど、これがついてくるだけでも差額分の価値はあるように思います。
例によってベンチマーク(CrystalDiskMark 7.0.0)を。VAIO SX14 に内蔵されていたときと比較してみました。
ドライブ | Samsung MZNLH128HBHQ VAIO SX14 |
Samsung MZNLH128HBHQ TS-CM80S |
---|---|---|
SEQ1M Q8T1 Read | 551.597 | 469.928 |
SEQ1M Q8T1 Write | 523.289 | 463.191 |
SEQ1M Q1T1 Read | 522.125 | 439.482 |
SEQ1M Q1T1 Write | 504.063 | 435.789 |
RND4K Q32T16 Read | 395.473 | 179.104 |
RND4K Q32T16 Write | 351.411 | 180.540 |
RND4K Q1T1 Read | 36.888 | 27.747 |
RND4K Q1T1 Read | 72.715 | 37.931 |
SATA→USB 変換が挟まることで多少スピードが落ちてしまっていますが、それでも 15% 程度のダウンで収まっているようです。もともとが 550MB/s 程度しか出ない SATA SSD だからこんなものでしょう。
ポータブル SSD の値段も最近はずいぶん下がって 120GB 品ならば ¥3,000~4,000 で買えてしまうようですが、取り外した SSD がより安く再利用できるなら使わない手はありません。128GB だとバックアップには足りないけど日々のちょっとしたデータ移動や受け渡しには十分です。
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