ヤマハ、デザイン&音質一新のAVアンプ「AVENTAGE」。11chのA8Aなど3機 – AV Watch
ヤマハが AV アンプ「AVENTAGE」のメインモデル群をフルリニューアルしました。筐体デザインを一新し、型番ルールを 4 桁→1 桁 に変更するフルモデルチェンジ。今使っている RX-A2050 を含め 18 年来のヤマハ AV アンプユーザーとしては気になるわけです。
UHD BD に代表される 4K/HDR 関連フォーマットへの対応は 4~5 年前に一段落していることもあり、今回のモデルチェンジは主に DAC や SoC のグレードアップ(音響製品の SoC に Qualcomm が採用されるのが時代だなあと思う)とアナログ系の強化という感じで機能的には旧モデルと大きくは変わらないように見えます。が、HDMI が従来は 4K60p 止まりだったのが今世代では 8K60p/4K120p に対応し、この先五年は安心して使えそうなスペックになっています。まあ 4K120p はともかく 8K は民生用にどこまで降りてくるか不透明ではありますが、このグレードの AV アンプって映画館でソースセレクター兼プリアンプとして稼動していることも多いので、そういう用途も視野に入れた仕様なのかもしれません。
機能以上に目を引くのが大幅に刷新された筐体デザインです。フロントは大部分がアクリルパネル化され、中央に大型のボリュームダイヤルが一つ鎮座するだけ。従来は AV アンプといえばフロントパネルに大量のダイヤルやボタンが並ぶか、ボタンを隠すための分厚いアルミカバーがあしらわれているのが普通でしたが、新モデルのシンプルな見た目はむしろデノンあたりのピュア用プリメインアンプを彷彿とさせます。
ボタンが消えた代わりにフロントパネルに仕込まれたタッチセンサーとジョグダイヤルによって操作するとのことですが、これは AV アンプの機能が増えすぎた(かつファームアップで機能が追加されていく)ことで従来のハードウェアボタンによる操作が非現実的になったということでしょう。個人的には今使っている RX-A2050 ですら本体のボタンやリモコンを使うことはもうほとんどなく、電源オンオフから設定に至るまで全てスマホやタブレットにインストールした「YAMAHA AV Controller」アプリで行うようになっています。そういう時代背景を踏まえたデザインリニューアルなんでしょうが、古参 AV ファンとしては使わなくてもいいから分厚いアルミパネルにダイヤルが並んでいる AV アンプのほうが好きです(笑
またこれは今回初めて知ったのですが、先代モデルからサラウンドのリヤスピーカーとして同社の MusicCast シリーズのワイヤレススピーカーを利用できるようになっています。置き場所はともかくスピーカーケーブルの引き回しに苦労しがちなサラウンドスピーカーをワイヤレスで利用できる(電源ケーブルは繋ぐ必要あり)のはかなり魅力的。我が家ではサラウンドスピーカーは常設せず、映画を観るときに都度スピーカーを設置してケーブルを繋ぐ手間をかけているので、これは羨ましい…他の機能にはそこまで惹かれませんが、これだけのためにちょっと買い換えたくなりました。
我が家の 4K シアターは昨年末にようやく一通り完成させたところなので機材を入れ替える予定は当面ないのですが、この AV アンプは発売されたらでも環境のあるお店に一度聴きに行こうと思います。
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