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F1 ラッセル→メルセデス、ボッタス→アルファロメオ

昨日のエントリーで「イタリア GP では伝統的にドライバー移籍関連の大きな発表がある」と書いたところですが、昨日今日でいくつかの発表がまとめて来ました。

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まずはボッタス。昨日のエントリーを書いている裏で発表されていたという(笑。

噂になっていたとおりライコネンの後釜としてアルファロメオ加入が決定。てっきりメルセデス陣営である古巣ウィリアムズに出戻るものだと思っていたら、フェラーリ系のチームに移るんですね。アルファロメオでは本人が望んでいた複数年契約をようやく結ぶことができ、これでようやくレースに集中できる環境を得ることができたと言えます。ただ近年のアルファロメオ(ザウバー)は低迷が続いていて、来季のレギュレーション大改定でジャンプアップできなければ残念なキャリアを過ごすことになってしまいます。

これでオランダ GP での「怒りのファステストラップ未遂」事件がチーム離脱に起因するものであったことが改めて分かりました。個人的には、これで残りシーズンはハミルトンのサポート役から解かれて自分のためのレースをやってほしいところです。契約条項で最後まで縛られたままかもしれないし、ボッタスって得てしてそういうドライバーである、という気もしますが…。

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そしてメルセデスにはジョージ・ラッセルが加入。昨年のサクヒール GP でハミルトンの代役を務めた際の鮮烈な走りで、これはもう 1~2 年後にはメルセデス移籍内定だな…とは思っていました。今季のラッセルもかなりボッタスを意識した走りをしていたり、雨のベルギーで予選 2 位(そのまま 2 位表彰台)などの活躍で、メルセデスのシートに相応しいことを証明し続けていたので全く不思議はありません。むしろこういう実力のあるドライバーがどんどんのし上がっていけないと F1 の魅力が失われてしまうので、ようやく決まって良かった。メルセデスとしてもそろそろハミルトンからの政権交代を考えなくてはいけない時期であり、今回の移籍劇は必然でした。

しかしハミルトンも現役のうちはエースの座を禅譲するとは思えず、ラッセルもボッタスのようにセカンドに甘んじるドライバーではないので、来季のメルセデスのチーム内争いは面白いことになりそうです。来シーズンは戦力の大幅なシャッフルが起きる可能性はありますが、それでもメルセデスとレッドブルがチャンピオンの最有力候補という状況は大きく変わらないはず(より混戦になりそうではあるけど)。そのときにチーム内で争うメルセデスと、実質的にドライバーの序列が決まっているレッドブルのどちらが優勢になるのか…今から楽しみです。個人的には、フェルスタッペンとラッセルでハミルトンに引導を渡すくらいのシーズンになったら面白いと思っています。

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そしてもう一つ、アルファタウリがガスリー&角田裕毅のラインアップを来年も継続することが発表されました。以前からヘルムート・マルコとフランツ・トストが明言してきたとおりの既定路線ではありますが、日本人ファンとしては正式発表されて一安心。角田にはこれで余計な心配をせずに今季の残りレースでしっかり経験を積み、終盤 5 レースくらいで安定した結果を残していってほしいところ。そうすれば自然と来シーズンに繋がっていくことでしょう。
ガスリー的にはワークス系チーム(レッドブル、メルセデス、フェラーリ、アルピーヌ、マクラーレン)のシートが埋まっている以上アルファタウリ残留が最良の選択肢だったはず。しかし今シーズンの安定感を見れば他チームが興味を持ってもおかしくないわけで、2023 年に向けてガスリー獲得を狙うチームが複数出てくる可能性も十分にあり得ます。レッドブルに昇格するのか、それともレッドブルファミリーを離れていくのか、早くもそっちに興味が移っていますが、その前に今季と来季、角田と一緒にできるだけ多くのポイントをチームにもたらしてくれることに期待。

残るシートは実質的にアルファロメオの 1 台とウィリアムズの 2 台となりました。ウィリアムズにはレッドブルからアルボンが移るのではと言われていますが、そのあたりも近いうちに発表があるのではないでしょうか。

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