政府「ワクチン接種証明書」アプリ公開。マイナカードとスマホで発行 – Impress Watch
本日付で日本政府から新型コロナワクチン接種証明書アプリがリリースされたので、早速スマホにインストールして証明書を発行してみました。
e-Tax とか接触確認アプリ(COCOA)とかでこれまで散々イライラさせられてきた経緯から、個人的には政府のデジタル政策に関してはあまり信用していませんでした。お役所の業務システムの延長線上で仕様を決めたようなシステムばかりで、広くエンドユーザーが使うものであることを考慮していないことが多い。官公庁の入札と下請けの枠組みの中でやっていたらそうなるんだろうなという気もしますが。
というわけで正直あまり期待していなかったのですが、UI もセットアップフローも意外なほどまともで驚きました。
ちなみに Android 版は現時点では Google Play ストア上で検索してもたどり着けないようです。私はインプレスの記事から直リンクでたどり着きました。
新型コロナワクチン接種証明書アプリ – Google Play のアプリ
こういうところの導線設計は相変わらずいけてないですね…。
まあ、接触確認アプリと違って一日も早く多くの人が使った方が効果があるというものでもないので、いいんですが。
このアプリは日本国内外それぞれで接種証明書として使用できます。
国内用証明書の発行にはマイナンバーカードが、海外用にはパスポートが必要になります。マイナンバーカード発行しておいて良かった。
アプリの指示に従って進めていくと、マイナンバーカードの暗証番号入力の次にマイナンバーカードの読み取り(NFC 対応スマホが必要)を行います。
マイナンバーカードの読み取りも e-Tax やマイナポイント申請関連アプリに比べ速くてスムーズ。思ったより洗練されてるじゃないですか。
と思ったら、マイナンバーカードに旧姓併記がある場合は(現在のバージョンでは)国内向け証明書の発行ができない問題があるとのこと。私の知人でも早速そこに引っかかっている人がいました。
こういう出現頻度の高い要件がすっぽり抜け落ちてしまうあたり、突貫で作ったアプリとはいえやっぱりいけてないよなあ。想像力がなさすぎる。
続いて海外用はパスポートをスマホのカメラで直接読み取ります。
「10 秒ほど静止してください」と書かれていたから慎重に読み取ろうとしていたところ、私がスマホの位置合わせをしているほんの 1~2 秒の間に読み取り完了してしまいました。スマホのスペックにもよるのかもしれませんが、やはりアプリの実装自体はとても良い。
最後に居住する自治体を選択すると、自動的に自治体のデータベースから接種情報を見つけに行ってくれます。
当然のことながら私の二回のモデルナワクチン接種情報が見つかって一安心。その場で国内/海外用それぞれの接種証明書がアプリに対して発行されました。
てっきり接種時に受け取った接種済証を読み取ったりする手間があると思っていたので、拍子抜けするほどスムーズに証明書が手に入ってしまいました。
↑の画面でそれぞれの接種証明書をタップすると、接種の詳細情報や二次元コードが表示されます。
まあ日本国内のワクチン接種率(二回)がそろそろ 80% に届こうかという状況で日常生活において接種証明が必要な機会はまずないですし、私は海外渡航の予定も当分ないのでこの接種証明書を使うとしたら何かの大規模イベントに参加するときくらいですかね。でもとりあえず必要になったときにいつでも出せるよう、アプリがリリースされたら速攻で証明書を取ろうと思っていたのでした。
感染防止には引き続き細心の注意を払っていく必要はありますが、こういうものの一つ一つを通して少しずつ「安心」が手に入っていくのでしょう。とりあえず、ものは試しでどこかこの接種証明書が必要な場所に行ってみたくなりました(笑。
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