先週末、長野まで小旅行に行ってきました。目的地は言わずと知れた善光寺。私は寺社マニアというわけではありませんが、日光東照宮・伊勢神宮と並んで一生のうちに一度は行っておきたいお寺だったので、牛ではなく長野新幹線に引かれて参ってきました。
※写真は全て α7 III+Vario-Tessar FE 24-70/F4 にて撮影。
善光寺はこの三月から六月までが数年に一度の御開帳の時期ということで、想像以上にすごい人出。GW あたりは大変なことになっていたようですが、こういう普通の週末にまでこれほど混んでいるとは想像しておらず驚きました。今は東京でもこれほどごった返している場所はそうはないんじゃないですかね。
参道はほとんどの建物の外観に統一感があって雰囲気出ています。特に屋根瓦がズラッと連なるさまは壮観。長野というと上田城も瓦が幾重にも折り重なっているイメージがありますが、まさにそんな感じ。
一方で、参道のお店はどこも老舗なのかと思ったら、かなり近代化・商業化が進んでいるのに驚きました。てっきり名物の七味とかおやきとか仏具のお店がいろいろ並んでいると思っていたのですが、あちこちにあるソフトクリームの店をはじめとして若者をターゲットにしたような店もかなり多い。実際にここを訪れている人の年代も幅広くて、関東でいうなら鎌倉あたりの感覚に近いんでしょうか。「善光寺参り」のイメージに引っ張られすぎていたと反省しました。
もうとにかくすごい人。御開帳ってこんなにすごいものだったとは。
でも、ほとんど人混みに触れることがない生活を二年あまり送ってきたせいか、人の多さを逆に楽しく感じている自分がいました。
先日行った伊勢神宮が建築的には大人しかったので(その代わり自然や景観は素晴らしかったけど)、こういう仏像や建物で分かりやすく権威を示してくれる社寺は楽しい(笑。あちこちの寺社を見ていくと、時代の変遷とともに宗教に権威が集まっていって、それを誇示する方向に文化も発展していったであろうことがよく判ります。
肝心の御開帳は、私が行った時点で参拝が二時間以上待ちという状況。本殿の周りを蛇行しながら行列が取り囲んでいるような感じで、ディズニーランドよりもすごい。私は後の予定に間に合わなくなるので残念ながら参拝は諦め、周辺散策に徹することにしました。
ここは参拝したかったら前泊して朝イチで並ぶくらいの覚悟が必要ということですね…それか平日に来るか。次の機会があったら休暇を取って平日に前乗りで来ることにしよう。
そんな感じでそこら中が人だらけだったので、写真的にもいい感じの構図を探ろうにも探れない状況。本堂をもっと雰囲気ある感じに撮りたかったのですが、さすがに断念して周辺を撮り歩くのがやっとでした。
ここは写真が目的ならば御開帳とは無関係な時期に来るのが正解ということでしょう。
というわけで写真的には不完全燃焼でしたが、それでも初善光寺を満喫しました。想像していた以上に規模が大きくて人も多くて、観光しに来た感がすごくあった(笑
長野って松本方面には以前出張でよく行っていましたが、長野市内で降りたのはこれが初めて。松本とはまた随分雰囲気が違いますね。
東京からだと新幹線で 1.5 時間ほどで着いてしまうので、また改めて旅しに来ようかと思いました。帰省のついでに途中下車しても良いし。
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