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目黒雅叙園「和のあかり×百段階段 2022」展

[ Sony α7 III | Zeiss Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS ]

目黒雅叙園で開催されている「和のあかり×百段階段 2022」を見に行ってきました。

アートイルミネーション 和のあかり×百段階段2022 光と影・百物語 | ホテル雅叙園東京

毎年やってるイベントだけど行ったのは五年ぶり。行きは良いけど帰りが真夏の陽射しのさなかあの行人坂を上ることを想像すると足が遠のくんですよね(´д`)。
雅叙園が保有する有形文化財「百段階段」を舞台に、陰影を活かしたアートが楽しめるイベントです。

百段階段、それ自体は長いことを除けば「実家に昔あったような階段」なのですが、踏みしめるたびにギシギシと軋む音がなんか郷愁をそそります。

[ Sony α7 III | Zeiss Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS ]

かつては客室であっただろう絢爛な空間と現代アートのコラボレーション。私は現代アートってちょっと苦手なんですが、ここの展示は光と影の表現が絶妙で写真的にも面白く、見ていて飽きません。

[ Sony α7 III | Sony FE 50mm F2.8 Macro ]

ただし全体的に薄暗い空間での展示のため、写真目的で行くならば高感度に強いカメラ and/or 明るめのレンズは必須です。いくら高性能になったとはいえスマホカメラではこの階調は表現できまい。

[ Sony α7 III | Zeiss Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS ]

フロアごとに異なるアーティストがそれぞれのテーマで作品を展示しています。以前来たときとはまた雰囲気が違う。
小物から部屋全体を使った大掛かりな展示まで、バリエーションが豊かで面白い。

[ Sony α7 III | Zeiss Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS ]

直接光よりも間接光や反射光を活かした作品が多い。奥ゆかしさ、とか詫び寂び、を感じます。
この和傘の展示とかめちゃくちゃ良いじゃないですか。

[ Sony α7 III | Sony FE 50mm F2.8 Macro ]

フロアを上がっていくごとに夕刻から夜更けへと時間が経過していくことを表現しているのか、展示内容も段々と不穏な感じになっていきます。

[ Sony α7 III | Zeiss Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS ]

ちょっとしたお化け屋敷の様相を呈してきました。
外から来たときには汗ばんでいたのが、いつの間にか汗も引いて少し肌寒く感じたのは単に空調のせいだったのだろうか…?

[ Sony α7 III | Zeiss Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS ]

古来から日本人にとって八百万の神と妖怪って表裏一体の存在だったんだろうなあ…みたいなことをつらつらと考えながら作品に見入っていました。

[ Sony α7 III | Zeiss Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS ]

最上階は朝がテーマ。ここも外光を透過させているという意味では一貫しています。

今回も貼りきれないくらい写真を撮ってきてしまいました。
現実世界から切り離された空間と、古い日本家屋の匂い。ちょっと異界に行ってきたような感覚がありました。
帰りの坂が辛いことだけが難点だけど、この暑い中で暑さも現実のつらさも忘れられるひとときでした。
それほど混んでるわけでもないし、この夏の都内のレジャーのひとつとしてお勧めです。

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