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リコリス・リコイル 1 [Blu-ray]

今回ご紹介するのはこの箱、四つ角が 90° の見事なフォルム!中にはなんと、まん丸なディスクが!

リコリス・リコイル 1 [Blu-ray]

というわけで今季絶賛大ヒット中のオリジナルテレビアニメ『リコリス・リコイル』の Blu-ray 第 1 巻を購入しました。
近年 Netflix や Prime Video でいつでも観れる映画やアニメが増えて BD/DVD を購入する頻度が激減していますが、本作は久しぶりに物理媒体で持っておきたいと思える作品でした。反響次第では劇場版や続編もありそうな気がするし(アニプレックスならやると思う)、それに対するリアクションも必要だと思ったので。それにしたってまだ最終回を迎えていない作品の BD を勢い任せに買うとは、観始めた頃には自分でも予想していませんでした。

日本の治安を裏から支える超法規的組織「DA」と、そこに所属し女子高生に擬態して活動するエージェント「リコリス」。本作はその支部であるカフェ「リコリコ」と主に墨田区周辺で起きる事件について描いたオリジナルアニメーションです。バディもののガンアクションであり、百合要素をもつ日常ものでもある、という不思議なバランスの上に成り立った作品。観るとついたくなる作品でもあります。

主人公・錦木千束が映画好きという設定からも分かるとおり、本作は様々なアクション映画や漫画・アニメ、ときにはネットミームも取り込んだハイコンテクストな作品です。「喫茶店を拠点とするバディもので地下には射撃場がある」という設定なんてまんまシティーハンターだし、毎回のエンディングの入りもそれを意識しているはず。個人的にはまずそこがツボでした。元ネタとしては他にもスタンド・バイ・ミー、ブルース・リー、ジョン・ウィック、逮捕しちゃうぞ…でもそういう前提知識なしでも十分楽しめる、実に多層的な作りになっていると思います。

脚本的には、楠木司令無能すぎない?とかラジアータ最強 AI のはずなのにハッキングされすぎじゃない?とか所々ガバガバ設定なのは気になるところですが、それよりもアクションシーンの爽快さ、日常パートとシリアスパートのメリハリ、作画の良さ、個性的なキャラクター、会話のナチュラルな感じ、回を重ねるごとにどんどん盛り上がっていくシナリオ…と加点の方が多い。何よりも作り手のこだわりと熱量を強く感じて、私はそこに引き込まれました。

BD としては映像特典はあっさりめで、基本的には YouTube や SNS で公開されていたものの寄せ集め。でもネット上に散逸した状態でなくまとめて観れるのは良い。あと、音声特典としてウォールナット(ハッカー)のエフェクトなし音声バージョンが収録されていて、ウォールナットの正体を知った上で本来の音声を聞くのはなかなか楽しい。
映像特典が少ない代わりに購入特典がてんこ盛りで四つくらいついてきました。でもそれ以上に装丁がとても綺麗なのが嬉しい。

同梱特典の冊子「喫茶リコリコ マル秘業務ノート」は業務日誌の体裁で各エピソードやキャラクター、設定画などを紹介した小冊子でした。

1 巻に収録されているのは第 3 話まで。千束とたきなの出会いからバディとしての関係性が確立されるまで、という意味でよい区切りだと思います。特に第 3 話はいろんな意味で神回ではないかと。
しかし第 1 巻だけ 3 話収録、それ以降は各 2 話収録で全 6 巻というのは正直ちょっと厳しい。普通は 3~4 話ずつ収録が一般的じゃないですかね。まあお布施のつもりで買うけど。

サントラ CD も同梱。本作は音楽もすごく良くて、サントラがあったら買おうかと思っていたくらいだったので、それが同梱されていたということは BD 本体を実質半額で買えたと考えることにしましょう。
劇伴の睦月周平氏って初めて聞く名前だと思ったけど調べてみたら『SPY×FAMILY』の劇伴も担当してた人か!あれも音楽良かったからなあ、名前を覚えておこう。

喫茶店が舞台の作品らしく、パッケージはちょっとコーヒーショップ風。最初の 3 話が「Light roast」つまりコーヒーに例えると浅煎り、後半に行くに従ってどんどん「Dark roast」、深煎りでビターになっていくというのは作風をよく表しています。毎回、今回が最高潮というくらい盛り上げるのに次の回はそれをさらに上回ってくるからなあ。最終回の放送は今週末、この物語がどのような結末を迎えるのか、今から楽しみにしています。

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