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雪と生きる小樽

孤独のグルメ聖地巡礼で小樽に行った後、そのまま小樽に一泊して最終日は小樽の市街地から港にかけて写真散歩してきました。小樽の街を歩いたのは実に十年ぶり。あのときは RX1 と NEX-7 で撮ったけど、今回は α7 IV+FE24-105/F4G と機材も大きく変わりました。そして天気の良い秋の日だった十年前と違って今回はまだ冬。雪が降ったりやんだり、ときには吹雪いたりする厳しい天候でしたが、この雪が自動車旅をした二日間にぶつからなかったのは幸いだったと言えます。

小樽と言えば港と運河。でもこう吹雪いていると運河の先のほうが既にホワイトアウトしています。さすがにこういう状況だと外を歩いている人もまばら。でも晴れ間が出たらいきなり旅行者で溢れかえるんだから、不思議な街です。

屋根にミルフィーユのごとく積もり重なった雪と、巨大なつらら。私も子ども時代に北陸に住んでいた頃はこういうのが日常風景だったから懐かしい。つららに雪玉を当てて落とす遊び、昔やったよなあ。知らない家の軒先でもお構いなしに(ぉ

こんなに雪が降り、積もっている中でも人力車は元気に営業中。まさかこんな状況でも走っているとは知らなかったから驚きました。寒いのにご苦労様です。

とにかくそこいらじゅうに雪。車道は除雪されていても、車の入らない歩道は雪で埋もれています。でも写真的にはこの方が趣があって良い。

私は冬場に帰省しなくなって久しいので、ここまで積もった雪を見るのは本当に久しぶり。小樽は古い街並みが多く残っていることもあり、なんだか田舎に帰ってきたような気分です。

市街地の真ん中を横断する長いアーケード。シャッター街になっている部分もあるけど、全体的にはまだまだ健闘している印象。昭和時代にはさぞかし華やかだったんだろうなあ。

今回の旅でいろいろと知ったのですが、小樽は炭鉱と漁業、それと海上交易の拠点として栄えていたそうですね。1920 年頃までは函館と並ぶ北海道の大都市で、札幌よりも人口が多かったとか。日本銀行や旧三井銀行の立派な支店(跡)がこんなところにあるのはなんで?と思っていたのですが、かつて北海道の経済の要衝だったと聞けば納得です。

前夜に行った「はつ花」もそうでしたが、小樽には昭和が今もそのまま息をしているような商店や飲食店が多い。一方で、観光客を相手にしたオシャレでキレイなお店も共存する実に面白い街です。古いものも新しいものも含め、観光そのものが街全体の主要産業になっていると感じます。

冬の小樽、寒かったし雪でドロドロになったけどなかなか良かったです。
こういう時季に旅しに来る機会もそうそうないでしょうが、いずれまた来たい。

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