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ZEISS Nano Prime レンズシリーズ発表

カールツァイス「ZEISS Nano Prime」発表。35mmフルフレームEマウント専用シネレンズシリーズ – PRONEWS : 動画制作のあらゆる情報が集まるトータルガイド

あまりに特定業界向けすぎて PRONEWS とビデオ SALON くらいしかニュースにしていませんが、ツァイスが E マウント対応のシネレンズ「Nano Prime」シリーズを発表しました。

焦点距離は 15/24/35/50/75/100mm の 6 本で、いずれも開放 T 値 1.5。写真用レンズのスペックに換算するなら 15/24/35/50/75/100mm F1.4 相当のシネレンズシリーズということになります。
キヤノンの現行シネレンズとしては PL マウントの Supreme Prime シリーズが存在します。レンズ単体で 1~2kg 前後という重量級のレンズでフランジバック 52mm の PL マウントシネマカメラとの組み合わせであればバランスも悪くなかったでしょうが、近年存在感を増しているミラーレスマウントベースのシネマカメラにはちょっと不釣り合い。Nano Prime シリーズの軒並み 1kg 前後という重量はスチル用レンズの感覚からすると十分重いけど、Supreme Prime との比較では「Nano」をナノって良いレベルでしょう。ツァイスの公式商品カットにはソニー FX6 への装着イメージがあり、ハンディシネマカメラといしてちょうど良いバランスに見えます。
またレンズマウント部は交換可能な作りになっているように見えるので、いずれは同レンズの RF マウント版や L マウント版が出てくる可能性もありますね。

独ツァイスの自社製造といわれる Supreme Prime とは違い、Nano Prime は日本にあるツァイスの長年のパートナー企業で製造されるとのこと。ツァイスとの関係が深くて高品位な MF レンズを作れるパートナーということは順当にコシナだと推測されます。でもコシナ製ツァイス(Milvus)には今回のレンズ群と似たスペックのレンズは多くないため、Nano Prime の光学系は既存レンズ流用ではなく新規設計なのでしょう。まあスチル用とシネマ用のレンズでは求められる光学特性も違いますしね。

シネレンズは私の守備範囲外だしそもそも値段的に個人が買えるものではありませんが、ツァイスには昨年写真事業撤退の噂が経っていたことを考えるとシネマ用であっても自社ブランドの光学レンズをちゃんと作っていく意志があることにまずは安心しました。まあ引き続きスチル用レンズが出てくる可能性はあまり高くないだろうけど、少なくともスマホのレンズや Apple Vision Pro 用の矯正レンズにロゴライセンスを出すだけの会社になったわけではない、ということは分かりました。

それにしても Nano Prime、いかにもガラスと金属のカタマリ感があって見てるだけで涎が出てきますね。これにつられて、私も週末は久しぶりにコシナ製のツァイス Classic シリーズを持って写真撮りに出かけたくなりました。

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