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ホンダレーシングサンクスデー 2022

[ Sony α7 IV | Sony FE 24-105mm F4 G OSS ]

昨日、モビリティリゾートもてぎ(旧ツインリンクもてぎ)にて開催されたホンダレーシングサンクスデー 2022 に参加してきました。

Honda Racing THANKS DAY 2022

もてぎはインディジャパン・ファイナル観戦に行って以来だから実に 11 年ぶり。一方でサンクスデーは昨年度のイベントが今年 2 月に鈴鹿で開催されたばかりだからあまり久しぶりという感じがしません。

なお↑の写真は 2021 年の角田裕毅のアルファタウリ・ホンダ AT02 と、2020 年のインディ 500 を制した佐藤琢磨のレイホール 30 号車です。

[ Sony α7 IV | Sony FE 24-105mm F4 G OSS ]

ところでこのアルファタウリ AT02、よくショールームやイベントで展示されているトロロッソ STR13 ベースのショーカーだとばかり思ってましたが、よく見たらノーズの形とか、あちこちがいろいろと違う。これ本物の AT02 の実車じゃないですか!
改めて写真を見直したら Wednesday F1 Time の公開収録のときも先日の日本グランプリでもこの AT02 実車が展示されていました。私としたことが今まで気づかなかったとは…。

[ Sony α7 IV | SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS C020 ]

写真をたくさん撮ってきたのですが全部載せていたらキリがないので主に F1 関連に絞ります。

まずはカートコースで開催されたカテゴリー混合カートレース。サンクスデーの定番イベントの一つですが、今回は現役 F1 ドライバーが乗るということで小さなカートコースに黒山の人だかりができていました。私は何とか人の隙間を縫って撮影。

「現役の F1 ワールドチャンピオンがもてぎでカートに乗っている」って冷静に考えたらすごくないですか。ちなみにこのカートレースはホンダ系の二輪ライダーと四輪ドライバーが二人組のリレー方式で走ったのですが、このマックス・フェルスタッペンのチームメイトは MotoGP 六度の世界チャンピオンであるマルク・マルケス。ちょっと信じられないような光景が目の前で繰り広げられていて、眼福。

[ Sony α7 IV | SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS C020 ]

さらにインディカーからは佐藤琢磨も参戦!角田裕毅とガチの表彰台争いを繰り広げていて興奮しました。だって佐藤琢磨が現役で F1 を走っていたときにリアルタイムで(なんなら鈴鹿や富士で)見ていたのが、現代の F1 ドライバーである角田裕毅とカートとはいえ一緒に走ってるんですよ。
ちなみにこの二人はずっとテールトゥノーズの争いを繰り広げ、最期はサイドバイサイドでチェッカー。写真判定レベルの僅差で角田が三位表彰台を獲得しました。

[ Sony α7 IV | SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS C020 ]

カートコース上のどこを見てもホンダの現役プロライダー/ドライバーが走っているという豪華すぎるレース。
二輪と四輪を(OEM やライセンス生産じゃない形で)両方作っているメーカーはホンダ、スズキ、BMW くらいしかないので、二輪と四輪の世界トップクラスの選手が一堂に会するというのはホンダならでは。それをこれだけの距離感で楽しめるのがサンクスデーの醍醐味です。今年 2 月のサンクスデーは感染状況もあってほぼ国内の選手しかいなかったので(それでも楽しかったですが)、今回は一段と盛り上がっていたように感じました。

[ Sony α7 IV | SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS C020 ]

カートレースの後はホンダが開発中の電動カートのデモラン。なんとレッドブル/アルファタウリの四人が乗ってくれるというからこれは見るしかありません。
しかも各マシンはレッドブル/アルファタウリの F1 実車を模したリバリーが施されていて、見た目にも楽しい。

[ Sony α7 IV | SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS C020 ]

ピエール・ガスリーはスーパーフォーミュラ時代にもてぎで走っている(優勝記録もある)とのことで、今回が五年ぶりのもてぎ。
他の三人の F1 ドライバーと比べるとイベントを楽しんでいるというより少し寂しそうにも見えたのは、これがアルファタウリでの最後の仕事だったからでしょうか。

[ Sony α7 IV | SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS C020 ]

フェルスタッペンと角田。フェルスタッペンはこのデモランの序盤にトラブルでしばらくマシンを停めていましたが、再始動後は角田とバチバチのバトルを展開していました。もちろん本気というよりはゲーム感覚でやっていたのでしょうが、角田がガスリー以外にもそれぞれのレッドブルドライバーと良い関係を築けているのが垣間見えて嬉しかった。

[ Sony α7 IV | SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS C020 ]

セルジオ(チェコ)・ペレス。さっきのカートといいこの電動カートといい、前を通るたびに手を振ってくれてチェコの人柄やサービス精神旺盛なところが感じられました。

[ Sony α7 IV | Sony FE 24-105mm F4 G OSS ]

この電動カートは後ほど会場内のホンダブースにて 4 台とも展示されていました。フロントカウルとモーターにドライバーのサインが書かれているのがイイ。

このカート、シートの両脇に着脱式のバッテリーを搭載し、シート後方のモーターで駆動する構造になっています。バッテリーはこのカート専用ではなく EV や電動の特殊車両などにも使える汎用品という位置づけも良い。バッテリーと言えばホンダ F1 が開発したバッテリー技術が 2021 年のチャンピオン獲得に大きく貢献したとのことですが、その技術がフィードバックされていたりするんでしょうか。

[ Sony α7 IV | SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS C020 ]

メイン会場であるレーシングコースでは、私はスケジュールの都合で見れなかったのですが TYPE R の三十周年記念パレードが行われていたようで、旧オーバルコースに大量の TYPE R が駐車されていました。これ全部ホンダではなくユーザー所有のものですからね。しかもシビックだけでなくインテグラ、アコード、NSX-R まで揃っていて古いホンダファン的には感激モノ。私が二十年前に乗っていた 6 代目シビックの TYPE R(私が乗ってたのはノーマルでしたが)もあって嬉しかった。

[ Sony α7 IV | SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS C020 ]

オープニングセレモニーではドライバーがどこから出てくるのかと思ったら、オープンバスで観客席(有料の V 席)の直前を横切って行ってくれるじゃないですか!予想外のところから出てきて驚いたけど、この距離でフェルスタッペンや角田が見られてめちゃくちゃ嬉しい。いやたぶん距離的にはさっきのカートコースのほうが実際は近かったはずだけど、ヘルメット越しじゃなくて顔が見える状態でこの距離、というのは感激しますね。

[ Sony α7 IV | SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS C020 ]

ペレス、ガスリー、角田、に加えて佐藤琢磨が一台のバスに乗っていました。バスから客席は完全に逆光だったからみんなサングラス着用なのがちょっと惜しい。でも嬉しい。

[ Sony α7 IV | SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS C020 ]

セレモニー後、ホンダ第四期 F1 の最終年にドライバーズチャンピオンを獲得したフェルスタッペンに一年越しの生インタビュー。その中でホンダからの感謝の印として、HRC 渡辺社長からフェルスタッペンに NSX Type S が贈呈されました。

[ Sony α7 IV | SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS C020 ]

マックスはそのまま NSX Type S に乗り込んでもてぎのレーシングコースを半周。グランドスタンド前からターン 1 までの加速がすごかったですね。ガンメタっぽい塗装もカッコイイ。実車は流石に買えないけどプラモくらい作ってみようかな…と思いました。

[ Sony α7 IV | SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS C020 ]

エキシビションとして NSX-GT と市販車の混成リレーレースも行われました。NSX-GT、シビック TYPE R、N-ONE(笑)によるリレー形式のレースなのですが、↑のシビック TYPE R には角田裕毅が乗っています。ジェットタイプのヘルメットを被っていたから顔がバッチリ写りました。

[ Sony α7 IV | SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS C020 ]

こちらは NSX-GT を駆る佐藤琢磨。琢磨がハコ車を走らせている画もまた珍しい!ご本人もすごく楽しんで走っている様子が伝わってきました。こういういつもレースで乗っているのとは違うクルマに乗ってみせてくれるのもサンクスデーの楽しいところ。

[ Sony α7 IV | SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS C020 ]

そして…今回のサンクスデーではこれが見たかった!レッドブル・ホンダ RB16B トルコグランプリ仕様、通称「ありがとう号」。ペレスが走らせてくれました。
実車はこの一年あちこちのイベント等で展示はされていましたが、国内で実走するのは今回が初めて。もともと昨年の日本グランプリで走らせるためのカラーリングだから、実際に走る様子をこの目で見ることができて良かった。これは感涙です。

[ Sony α7 IV | SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS C020 ]

ありがとう号と一緒に走ってきたのはアルファタウリ・ホンダ AT01。ピエール・ガスリーが 2020 年のイタリア GP で初優勝したときのクルマです。
エアロはイタリア仕様ではないように見えますが、サイドポンツーンにイタリア GP で使用されたのと同じ、ホンダとアルファタウリのジョイント 50 戦を記念する「50 RACES TOGETHER」のステッカーが!ここにこだわってくれるのは嬉しい。

[ Sony α7 IV | SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS C020 ]

その後、レッドブルはドライバーをフェルスタッペンにスイッチする形で再びデモラン。
アルファタウリは角田には交代せずにガスリーが走り続けましたが、角田は AT01 では(テストを除き)走っていないから仕方ないか。それよりもこのイベントがアルファタウリでのラストランになるガスリーに花を持たせているように見えました。

[ Sony α7 IV | SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS C020 ]

再びのありがとう号。33 号車になっているけどさすがに RB16B を二台持ち込んだとは思えないからカウルだけ交換したんですかね?
クルマ自体は去年のトルコ GP そのままだけど、マックスのヘルメットがチャンピオンを誇る金色になっているのが眩しい。めっちゃキラキラしてました。

[ Sony α7 IV | SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS C020 ]

デモランの後は、レッドブルファミリーのドライバー三人からアルファタウリを離れるガスリーへの惜別のメッセージと、ガスリーからファンへの最後のご挨拶。
なんか今回のサンクスデーは全体的にガスリーの卒業式という雰囲気が流れていました。角田のメッセージとガスリーの言葉にはちょっとウルッと来てしまいました。

[ Sony α7 IV | SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS C020 ]

終了後はアルファタウリのガレージ前で最後の記念撮影!みんないい笑顔。
ガスリーはスーパーフォーミュラへの参戦から始まってトロロッソ初年度から五年間、ホンダの F1 パワーユニットとともに走ってくれました。個人的には今やガスリーはセナやバトンに並ぶホンダドライバーだと思っています。レッドブルへの昇格が望めない今、次のステージに上がるには移籍するしかないのは残念ながら事実です。アルピーヌに移ってからも応援しています。

サンクスデー 2022、2 月の鈴鹿以上に楽しいイベントでした。今季のホンダ/HRC の活動に感謝したいのはむしろ我々ファンの方だと思っています。
来シーズンのレース活動にも期待しています。欲を言えば、F1 でもっとホンダの露出度が高まってくれることを願っています。

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