[ Sony α7 IV | Zeiss Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS ]
東京駅に『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のタイムマシン・デロリアンが展示されているという噂を聞いて見に行ってきました。映画公開から四十周年を機にマーティの腕時計の後継モデルを買ってしまったくらい本作のファンとしては見逃せません。
この展示は今月から劇団四季が上演開始した本作のミュージカルのプロモーション目的のようです。場所は東京駅八重洲中央口改札外のイベントスペースで、私が行ったときにはけっこうな人だかりができていました。
[ Sony α7 IV | Zeiss Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS ]
私的には BTTF はスター・ウォーズと並び、子どもの頃から今まで何回観たか分からないくらい繰り返し鑑賞した映画。その作品の中でタイムトラベルを司るこのデロリアンは、マーティやドクと並ぶ本作のメインキャラクターと言って良いでしょう。
ちなみに「デロリアン」という名称はこのタイムマシンの愛称であると同時に、ベース車両である DMC 社製の車名そのものでもあります。ベース車両のほうはグランツーリスモのゲーム中にも登場することが多く、私はコレクション目的で必ず買ってたなあ。
このステンレスの素材感そのままのボディがいいんですよ。よく見ると外装のチリが全然合ってないのがアメ車らしいけど、それもまたこのクルマの味です。
[ Sony α7 IV | Zeiss Planar T* 85mm F1.4 ZA ]
デロリアン(タイムマシンの方)の萌えポイントが、このいかにも「実験用の試作品です」と言っている露出した電装。馬鹿でかい SCSI コネクターみたいなのがまたイイ。
これが繋がってる前後バンパーあたりの青く光るパーツ、何のためについてるのか分からないけど(映像演出的な意味でついてるのは分かる)そのよく分かんないけどなんかカッコイイ感が良いんですよ。
[ Sony α7 IV | Zeiss Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS ]
後方から見たときのゴチャゴチャ感がたまらなくカッコイイ。
いかにもマッドサイエンティストが見た目度外視でとにかく機能だけ詰め込んだ感が出ているし、BTTF という映画の世界観をも表現しているように感じます。
[ Sony α7 IV | Zeiss Planar T* 85mm F1.4 ZA ]
インテリアも忠実に再現されています。特にセンターコンソールの三つの時間軸を示すタイムサーキット!これを見るだけでアガる。
でもよく見ると、映画ではここに表示されている時間は 1955/2015/1985 の三つの年代だったのがこの車両では 2015 年が 2050 年に置き換えられています。おそらくミュージカル用の設定なのでしょうが、確かに現代の視点で見ると「2015 年」はもう過去ですからね。ミュージカルでは未来の設定をもっと先の時間軸に飛ばしたということだと思われます。
[ Sony α7 IV | Zeiss Planar T* 85mm F1.4 ZA ]
インパネ周りをよく観察していると、助手席側に映画版の脚本家であるボブ・ゲイルのサインを発見!それもつい一週間前のもの。
ミュージカルのプロモーションのために来日して、その際にこのデロリアンにサインしたということでしょう。宛先に書かれている「TEN-ONE」というのはこの車両を製作したカスタムカーメーカーの名前ですね。
[ Sony α7 IV | Zeiss Planar T* 85mm F1.4 ZA ]
シート後方にはもちろん次元転移装置も再現されていて、しかも Y 字のケーブルがちゃんと光ってる。右側のレベルメーターがランダムに光ってるのも良い。
これ見てるとなんか無駄に「1.21 ジゴワット」とか口に出してみたくなるわけです(笑。
[ Sony α7 IV | Zeiss Planar T* 85mm F1.4 ZA ]
リヤ周りのゴチャッとした機器類、なんとなく雰囲気だけで作られたように見えるけど、多少のコンピューターの回路や自動車の構造の知識を持って見ると赤い円筒形はキャパシターっぽいし、他にも油圧や排気に使われそうなパイプが伸びていたりして妙に説得力がある。単なる雰囲気だけじゃなくてちゃんと想像の余地が残されているのが、デロリアンの奥の深いポイントだと思います。
[ Sony α7 IV | Zeiss Planar T* 85mm F1.4 ZA ]
後部についてるこの黒くて丸い蓋は原子炉ってことになっていますが、原子炉の外装がいかにもプラスチック製なのが面白い。
でも近い時代に作られたスター・ウォーズの美術やプロップなんてまさにプラスチックの美学だし、1980 年代 SF らしさが最も発揮されている部分なのかもしれません。
[ Sony α7 IV | Zeiss Planar T* 85mm F1.4 ZA ]
ちなみにこのレプリカを製作した TEN-ONE 社の Instagram には製作の過程が投稿されていて、これを見ているだけで面白い。そして自分もアオシマから発売されているプラモを作りたくなってきてしまいます。
[ Sony α7 IV | Zeiss Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS ]
子どもの頃からの憧れのクルマの実物(レプリカだけど)を見れて大感激でした。
なお東京駅での展示は明日 4/20(日)までとのことですが、今後も 5 月中旬くらいまで丸の内、羽田空港、横浜に順次展示されるようです。
BTTF のミュージカル、元々ミュージカル作品じゃないものをミュージカル化するのってどうなの?という気がしなくもないけど、でも一昨年ブロードウェイに行って本場の看板を見たときから気になってたんですよね。ブロードウェイ版をローカライズして持ってきて、しかも四季が演るなら絶対楽しいに違いない。チケットが取れるか分からないけど是非一度観に行きたいと思っています。
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