孤独のグルメ聖地巡礼で出雲に来たなら、当然出雲大社への観光を欠かすことはできないわけです。日本という国の成り立ちに重要な役割を担ったと言われる大国主大神(オオクニヌシノカミ)を祀る場所。日本人として一度は行ってみたいけれど何かのついでに行くような場所でもない…と思っていたら、まさかの孤独のグルメ聖地巡礼で来ることになろうとは。
ちなみに私は伊勢神宮を筆頭に日光東照宮、太宰府天満宮、鹿島神宮、と日本を代表する神社に軒並み孤独のグルメのついでに訪れています(笑。まさに聖地巡礼のついでに聖地巡礼。そういえばこないだ香取市に行ったんだから香取神宮にも寄っておくべきだったか…。
閑話休題、出雲大社への参道の入口となる「一の鳥居」の巨大さに驚かされたわけですが、鳥居へと続く橋が架け替え工事の真っ最中。正面からこの鳥居をくぐることは残念ながら叶いませんでした。でも巨大な白い鳥居とクレーン車のツーショットもなかなか味があります。
※写真は全て α7 IV+FE24-105/F4G にて撮影。
こちらが境内へと続く「二の鳥居」。立派な松林を背負った鳥居が荘厳です。
実は現地入りする二日前くらいまで雨予報で、これはあんまりいい写真撮れないかもなあ…と思っていたのですが当日は明け方には雨が上がり、私が現地に着いた頃には晴れ間が見えていました。この鳥居の奥に広がる蒼く澄んだ空を見ていると、神様って本当にいるのかもしれないなあ…という気がしてきます。
逆に二の鳥居の裏から一の鳥居を望む。
ズドンと貫かれた太く長い参道の先に巨大な一の鳥居が見え、その背後には雄大な中国山地。この光景には圧倒されますね。
境内には至る所にウサギの石像が建てられていました。この写真はそのごく一部。
これはこの地に伝わる「因幡の白兎」の逸話にちなんだものとのことです。私は初めて知ったのですが、因幡の白兎って大国主命にまつわる伝承の一部だったんですね。だから大国主命を祀る出雲大社にウサギがたくさんいるわけか。
この白兎の像、ごく普通のウサギから愛嬌あるポーズをとっているやつ、さらにはアイドルっぽい風体のものまでバリエーション豊か。
なんかウサギが主神として祀られている神社のような錯覚がしてきました(笑
かと思えば、さらに立派な大国主大神の銅像。
ふだん「日本の伝統文化」というと平安時代や江戸時代といった中世以降のものを指すことが多いように思いますが、こういう弥生時代から続く日本の姿を前にするとなんだか自分の日本人としてのアイデンティティに芯が通るような感覚があります。この建国の頃から続いてきた命であり、文化なのだとシャンとしなくてはならない気がしてくる。
そして三の鳥居の先に拝殿や本殿が見えてきます。
日本の由緒ある神社って多くが立派な森や山に囲まれていますよね。そのことが尚更神秘的なイメージを醸し出していると思います。ちょうど HD-2D 版ドラクエ III をプレイしているところだからジパングを旅しに来たような感覚。やまたのおろちはどこですか(
一般の参拝客は本殿を直接見ることは叶わないので(参拝はした)、代わりに拝殿の写真を。
そういえば神社での参拝は「二礼二拍手一礼」が一般的ですが、ここ出雲大社では「二礼四拍手一礼」なんですね。ちょっとリズム狂うな、と思いながらもいつもよりも丁寧に参拝しました。
ちなみに隣接する古代出雲歴史博物館も観覧したところ、現在の本殿は高さ 24m だけど古代には高床式で 48m あったとする考証もあり(諸説あります)、もし本当だとすると当時の日本人にとってはまさに天空の神殿に見えていたことでしょう。
出雲大社と周辺に点在する寺社、どれもしめ縄がめちゃくちゃ立派。これだけですごい御利益ありそう。
思わず立派なしめ縄を見かけるたびにたくさん写真撮ってしまいました。
一生のうちに一度は行っておきたい場所として、伊勢神宮の次に出雲大社に来ることができて良かった。神道とかはよく分からないけれど、日本人である自分のルーツに触れられたような気がしました。
なんかこの調子で奈良の石上神宮にも行ってみたくなってきました。『孤独のグルメ』でそのあたり取り上げられたりしないかな(笑。
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