「素ラーメンか、なんだか響きからしてソソルじゃないか」
漫画『孤独のグルメ 2』の発売を記念して、聖地巡礼にやってきました。ドラマのほうは台湾編が放送中ですが、海外まではそうそう巡礼に行けないので(汗)とりあえず国内から。
今回の聖地は、第 6 話に登場した鳥取!漫画版の作画を担当されている谷口ジロー先生の故郷ということで、『孤独のグルメ』にしてはちょっと異色のエピソードともなった遠征回。念願叶って、ようやく訪れることができました。
とはいっても、私にとって今まで縁のなかった鳥取、これが初上陸です。降り立った空港からしていきなり名探偵コナン色全開で、軽く度肝を抜かれました(;´Д`)ヾ。
聖地巡礼を抜きにしても、鳥取砂丘には一度写真を撮りに来てみたいと思っていたので、願ったり叶ったり。
砂丘は想像より狭いと聞いて覚悟してきたけど、これは想像と違う広さ。
でも、近づくとこれがけっこう高い。砂と空の他は何も見えなくなる。
一面の砂と、日本海。確かにこれは、遠近感を失う不思議な光景。
撮ってきた写真はまた別途まとめますが、思っていた以上に独特の場所で、気に入りました。
それにしても…なんだか、小腹がすいてきたな。ちょっと入れたいかな、って。
今回の舞台となる場所は、鳥取砂丘から鳥取駅に向かう途中にある、鳥取市役所。これまでの回でもさんざんマニアックな店を巡ってきた『孤独のグルメ』ですが、市役所の食堂、っていうのはこれまた大学の食堂をもさらに上回るマニアックさ(笑。
役所、といっても建物はこぢんまりしています。でも、小ぶりさといい古さといい、故郷の市役所を思い出す感じで、妙な懐かしさがあります。
建物内を歩いているだけで、職員さんに「こんにちは~」と声をかけられるのが地方らしい暖かみがあっていい。ただの部外者で本当にごめんなさい(汗
食堂は、確か二階にあるって話だったよなあ…と、役所にしては狭くて薄暗い階段を上っていくと、
お、あったあった。食堂の直前の廊下まで本当に真っ暗で、ちょっと不安になりました。
鳥取市に税金も払ってない身分で利用するのは気が引けるけど、いってみようじゃないか。
素っ気ないけど手作り感があって、確かに古き良き、正しい市役所の食堂って感じだ。
高校の学食も、確かこんな雰囲気だったよな。
素ラーメン…、あった。
ふっ、全部片仮名、マヌケな感じ。
スラーメン、250 円。この食堂で単品の料理としては並うどんに次いで安い、ベーシックメニュー。
わかめラーメンにすると 30 円増しというのが良心的だけど、みそラーメンとかカレーラーメンになると一気に値段が跳ね上がるのが、よく分からない(笑
まずは食券、食券っと。
一部のメニューはボタンの反応が悪くなっていて、現金でも受け付けています、か。
修理する気が全くないのが逆にいい(笑。
「新千円札も、使用出来ます」って、切り替わったの十年以上前の話なんだけどな…。
ちなみに食堂内には無許可の写真撮影は禁止、との貼り紙が。
食券を出すときに、おそるおそる職員のおばちゃんに「写真撮っていいですか?」と聞いてみたら、イヤな顔をされるどころか「どうぞどうぞ。じゃあ、こんな感じでいいかしら!」とわざわざスラーメンをトレイに載せてくれました(笑
えーと、天かす。
つぎにコショウをふりかけて、と。
ここのスラーメン、うどんのつゆにラーメンの麺を入れているらしく、動物性のダシが全くないので、この天かすをドバドバ入れるのが王道らしい。
でも、どれくらい入れるのが適量か分からないので、控えめに入れてみました。
うん、りっぱにラーメンに見えるじゃないか。
俺、何の問題もないな。(何がだ
見た目は、ごく普通のラーメン…というか、昔ながらの「中華そば」と言ったほうがいいか。
最近の私は澄んだスープのあっさりラーメンが好きなので、これは好みのタイプ。だけど、鶏ガラとかを使ってるわけじゃないから、味は想像と全然違う(笑。
中国発祥のラーメンとは全然違う、和風ダシの、ちょっと甘みを感じるスープ。
それに、この何の変哲もない中華麺が、ちょうどいい。まさに「俺、何の問題もないな」としか言いようのない味(いみふめ
ていうかこれ、おやつ麺としてスゴクいいんじゃないか?
スルスルッと食べられる味と量なので、スルスルッと完食。
スラーメン、字ヅラのごとく、軽かった。おやつすぎて物足りない。
じゃあ、鳥取カレーもこの際いっちまおう。せっかくの鳥取だし。
というわけでまた食券を買って、カレーが出てきたわけですが…、
あれ、なんかおかしい。
皿が丸皿じゃなくて、普通にカレー皿…。
ここでハタと気がつきました。
なんと、間違えて普通にカレーを頼んでしまった(;´Д`)ヾ。
券売機、普通のカレーと鳥取カレーのボタン位置が離れすぎていて、見落としていたようですorz
でも、普通のカレーでもちゃんとスプーンには紙ナプキンが巻いてあるという(笑。
こういうカレースプーンを見たの、昭和ぶりくらいのような…。
ま、気を取り直して、いただきます。
うん、普通きわまりないカレーライスだ。
「口の中でらっきょうの要素が全然見つからん。梨はどう役立っているのかいないのか。蟹、かすりもしないぞ」
ええ、鳥取カレーじゃなくて普通のカレーなんだから当然です(;´Д`)。ま、ゴローは鳥取カレーでも鳥取っぽさを実感できなかったらしいので、まあいいか(ぉ
さすがにこれで満腹になってしまって、改めて鳥取カレーにチャレンジする余裕はありませんでしたorz
ううっぷ、スラーメンの誘い水に、つい食べすぎた。
ちょっとしたアクシデントはあったけど(汗、漫画版の聖地巡礼としては久々の遠征、満喫しました。
ちなみに先日発売された『巡礼ガイド 2』に収録されていた谷口ジロー先生インタビューにも鳥取回への言及がありましたが、
「大人になってから食べたらそこまででもなかった」って(;´Д`)ヾ。
さておき(笑、漫画『孤独のグルメ 2』の聖地もこれで巡礼完了。
え?パリ回がまだ残ってるだろって?さすがにそうそう行けるもんじゃないし、SPA! 収録時には「特別編」という位置づけだったので、とりあえず保留で(ぉ
これであとは心置きなくドラマ Season5 の聖地巡礼に集中できます。とはいえ台湾シリーズ以外にも遠出系の放送が予定されているらしいですし、Season5 の聖地巡礼もかなりエネルギーを使いそうです。
■漫画『孤独のグルメ 2』聖地巡礼エントリーまとめ
第 1 話 静岡県静岡市青葉横丁の汁おでん
第 2 話 東京都新宿区信濃町のペルー料理
第 3 話 東京都品川区東大井の冷やし中華(の消滅)とワンタンメン
第 4 話 東京都三鷹市下連雀のお茶漬けの味
第 5 話 東京都世田谷区下北沢裏路地のピザ
第 6 話 鳥取県鳥取市鳥取市役所のスラーメン
第 7 話 東京都世田谷区駒沢公園の煮込み定食
第 8 話 東京都文京区東京大学の赤門と麺セット
第 9 話 東京都千代田区有楽町ガード下の韓国料理
第 10 話 東京都渋谷区松濤のブリ照り焼き定食
第 11 話 東京都千代田区大手町のとんこつラーメンライス
第 12 話 東京都荒川区日暮里繊維街のハンバーグステーキ
第 13 話 フランス・パリのアルジェリア料理 ※さすがに未巡礼(笑
→その他の聖地巡礼エントリーはこちら
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