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伊勢神宮詣で #3

伊勢神宮の内宮を参った後は、内宮前から続く門前町を歩いてみました。ここがまたレトロで楽しい。京都の嵐山とか鎌倉とか浅草の門前町に似た雰囲気もあるけど、それらとはどこか少し違った独特な感じ。町の規模も大きいし、活気もあります。何か買うわけじゃなくても歩いて写真撮ってるだけで楽しい。

※今回の写真は全て α7 III+Vario-Tessar FE 16-35mm F4 にて撮影しています。

この界隈、街並み全体がこんな感じ。江戸時代にタイムリープしたかのような気分が味わえます。老舗だけでなくスタバやファミマまでこういう店構えだから徹底している。レンズをどこに向けてもフォトジェニック、そんな感覚。

伊勢らしいと思ったのがこの「岩戸屋」。土産物・食事処なのですが、伊勢神宮に祀られている天照大神にちなんでの店名のようです。実際の天岩戸がどこにあったかは(ここ伊勢も含め)諸説あるようですが、伊勢神宮の近くにこの店があるというのは説得力がある。おかめの絶妙な表情といい、なんかイイ(笑。

そして内宮に来たら立ち寄っておきたかったのがここ、赤福本店です。私は鈴鹿に来ると決まって(あと名古屋でも買えるから出張帰りにもたまに)赤福をお土産に買って帰る程度には赤福好きなので、本店には一度来てみたかったんですよね。

店内飲食には行列ができていましたが、客の回転はけっこう早いようで 10 分ほど並んだだけで入店できました。

赤福本店 | 伊勢名物 赤福

赤福餅二個とほうじ茶で 230 円。近隣の別店舗では抹茶セットや赤福ぜんざいもいただけるようですが、このシンプルなほうじ茶とのセットがいいんですよ。
内宮をさんざん歩き回った身体にこしあんの甘さが嬉しい。温かいほうじ茶もホッとします。

縁側に座り、内宮から流れてくる五十鈴川の水面を眺めながら憩いのひととき。
ただただ山と川と橋があるだけの光景、いいなあ…。

そして、おはらい町の中ほどを横切る「おかげ横丁」へと入っていきます。
今回来るまで知らなかったのですが、ここ若者にも大人気の観光スポットのようですね。おはらい町とはちょっと客層が違い、神宮のついでではなくわざわざここに来ていることが判ります。

ちなみに「おかげ横丁」とは何のことかと思ったら、江戸時代に流行した伊勢参詣「お蔭参り」に由来している模様。Wikipedia の記述が詳しくて参考になります。この中に

地域と階層を超えて人々が集まり、伊勢参りという共通の体験を得たことが、近世幕藩体制を超えて「日本人」や「日本」という民族意識・国家意識を醸成することに繋がった

という記載がありましたが、まさに私も今回伊勢参詣してみて日本という国体への帰属意識を強く感じました。確かにそういう感覚を呼び起こしてくれる場所だと思います。

おかげ横丁の光景はおはらい町に輪をかけてレトロ。なんか自分が洋服を着て歩いているのがおかしいような感覚に囚われてきます。むしろ和服と下駄で歩きたい感じ。時代劇の一員になったような気分、とでもいうのでしょうか。

田楽、酒肴…なんかいいな。このままこの縄のれんをくぐりたくなる、そんな引力があります。看板が田楽を象っているというのがまたいい。

いやあ…ここは良い。内宮で丸一日、おはらい町からおかげ横丁にかけて一日をそれぞれかけて巡るくらいの価値がある。
それぞれの店の外っ面を眺めるだけでなく、中に入ってじっくり飲み食いしたり品定めしたりしたい。外宮から内宮を含めて一日で回ったのはちょっともったいなかったな。

生きているうちにもう一度、今度はゆっくり時間をかけて伊勢巡りしたい。そう思える伊勢神宮参りでした。
この思い出があれば、いろいろと辛くても今年一年がんばれるに違いない。

またいつか伊勢に行ける日を楽しみにしています。

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